【天皇賞・秋/騎手データ】条件合致で数値“急上昇”の3騎手に注目 美浦の大ベテランには一発の可能性もあり

31日は東京競馬場で古馬最強中距離馬を決める天皇賞・秋(GI、芝2000m)が行われます。

1984年に距離が2000mへと短縮されると、以降は2002年の中山代替開催を除き、一貫して東京芝2000mを舞台にレースが行われてきました。古くはミスターシービー、近年はアーモンドアイ、キタサンブラックなど多くの歴史的な名馬が過去の優勝馬として名を連ねるビッグレースです。

それでは過去データを基に気になる騎手データを見ていきましょう。なお、2002年の中山開催を除く、2000年以降のレースを集計対象としています。

◆【天皇賞秋2021予想/追い切りジャッジ】最高評価「S」は最高潮の域に達した有力馬 「ここがメイチの仕上げ」

【天皇賞・秋/追い切りジャッジ】最高評価「S」は最高潮の域に達した有力馬 「ここがメイチの仕上げ」

■美浦の大ベテランに一発の可能性

今年の天皇賞・秋に乗り鞍があり、2000年以降の天皇賞・秋で騎乗経験があるのは次の12騎手です。

[2000年以降]天皇賞・秋の騎手別成績(2002年の中山開催を除く)

表から一目瞭然ですが、過去の天皇賞・秋で勝利経験があるのは、集計期間内で3勝を挙げるC.ルメール騎手など3名のみ。2着以内に広げても該当するのは6名に限られ、このGIで結果を残すことがどれだけ大変かが分かりますね。

さて、今回は過去連対経験がある6騎手を中心に騎手データを見ていくと、着順と人気のバランスに優れ、連対率も上々の数値を記録する騎手が2名見つかります。それが美浦の大ベテラン・横山典弘騎手と、2014年から2016年にかけて最多勝利騎手に輝いた戸崎圭太騎手です。

横山典弘騎手は2003年のツルマルボーイ(5番人気)、2005年のゼンノロブロイ(1番人気)、2006年のスウィフトカレント(7番人気)と2着が続いたものの、2009年のカンパニー(5番人気)ではスクリーンヒーロー、ウオッカらを破り勝利を挙げています。また関西馬に騎乗時は【1-2-0-7】連対率30%、単勝回収率115%、複勝回収率93%と数値がアップするのは見逃せないポイントですね。

なお、同騎手は天皇賞・秋で前日13時時点13番人気のカイザーミノル(牡5、栗東・北出厩舎)に騎乗予定です。毎日王冠では12番人気ながら5着に好走した同馬。【横山典弘騎手】×【関西馬】の組み合わせに該当するだけに押さえて損はなさそうですね。

◆【天皇賞秋2021予想/データ攻略・前編】コントレイルに不安データ 注目は「馬券内率100%」が示すあの馬

【天皇賞・秋/データ攻略】コントレイルに不安データ 注目は「馬券内率100%」が示すあの馬

■戸崎圭太騎手は牝馬騎乗時の馬券圏内率が66.7%

戸崎圭太騎手は2014年のジェンティルドンナ(2番人気2着)、2015年のステファノス(10番人気2着)、2019年のアエロリット(6番人気3着)とここまで3度の馬券絡みがあります。勝利経験こそありませんが【0-2-1-4】連対率28.6%、複勝率42.9%と高い数値を残せていることから、2、3着候補として考えたい騎手かもしれません。なお、同騎手は牝馬騎乗時は【0-1-1-1】連対率33.3%、複勝率66.7%と数字が上昇。牝馬とタッグ結成の際は要注意の騎手です。

さて、そんな戸崎圭太騎手ですが、今年は牝馬のカレンブーケドール(牝5、美浦・国枝厩舎)に騎乗予定です。3強と少し差のある4番人気となりそうですが、この鞍上なら食い込み以上が期待できるかもしれませんね。

■C.ルメール騎手は高い連対率が魅力

最後にご紹介するのは2018年レイデオロ(2番人気)、2019年アーモンドアイ(1番人気)、2020年アーモンドアイ(1番人気)を優勝に導き、現在3連勝中のC.ルメール騎手です。

人気に比べると着順は落ち込んでしまいますが、36.4%の高い連対率は見逃せません。また、同騎手も戸崎圭太騎手と同様に牝馬騎乗時は【2-1-0-1】連対率75.0%、複勝率75.0%と数字が跳ね上がります。2勝はアーモンドアイで挙げたものですが、2004年はダンスインザムード(13番人気2着)での激走があるなど、この舞台では実に勝負強い騎手。

今年は牝馬のグランアレグリア(牝5、美浦・藤沢和厩舎)に騎乗予定ですから、嫌う必要は一切なく、堅軸として考えた方が良さそうですね。

◆【天皇賞秋2021予想/穴馬アナライズ・後編】3強崩しの“惑星”は単勝万馬券 強調できる「買い」材料

【天皇賞・秋/穴馬アナライズ-後編】3強崩しの“惑星”は単勝万馬券 強調できる「買い」材料

天皇賞秋2021予想コラム一覧

▼データ予想
◆【データ攻略/前編】コントレイルに不安データ 注目は「馬券内率100%」が示すあの馬

◆【データ攻略/後編】3強の牙城を崩す伏兵馬、「5-0-0-0」の追い風が波乱を巻き起こすか

◆【騎手データ】条件合致で数値“急上昇”の3騎手に注目 美浦の大ベテランに一発の可能性

▼追い切り予想
◆【S評価】最高評価「S」は最高潮の域に達した有力馬 「ここがメイチの仕上げ」

◆【B評価】グランアレグリアは「B」の低評価 最終追いの反応遅れに「唸るような迫力が……」

◆【A評価】グランアレグリアを上回る高評価 「悔しさを晴らす意思が見て取れる」

◆【A評価】推定10人気以下の伏兵に「A」評価、ベスト条件で「目論見通り気配アップ」

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ/前編】エフフォーリアは「△」評価 “3強”のうち2頭に不安要素

◆【穴馬アナライズ/後編】3強崩しの“惑星”は単勝万馬券 強調できる「買い」材料

◆【危険な人気馬/前編】3強の一角は“消し” 上がり3F重視の秋天で「買うべきではない」1頭とは

◆【危険な人気馬/後編】想定10人気以下の“大穴馬” 前走ゴール後に見せた「秘めたる脚力」

▼その他データ傾向
◆【枠順傾向】3強の一角エフフォーリアが入った3枠は、過去10年で「連対数0回」の“鬼門”

◆【脚質傾向】上がり1~3位馬が「複勝率100%」 府中で末脚崩れないグランアレグリアは不動か

◆【前走ローテ】毎日王冠組は最多勝利も勝率6.1%、データが後押しする別路線組とは

◆【人気傾向】1番人気は素直に信頼も、押さえるべきは単勝回収率「431」の…

著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします