昨季は継続中の球団記録である個人15連勝など、主な投手タイトルを総ナメにした山本由伸(オリックス)が大本命の線は揺るがない。だが、それ以上の期待感を抱かせるのが、プロ3年目を迎える“令和の怪物”佐々木朗希(ロッテ)だ。
ここでは、最多勝候補の投手を紹介する。
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■熾烈な最多勝争いの予感
佐々木はプロ入り以降、慎重かつ確実に準備を進めて昨年5月に待望の一軍デビューを果たした。登板2戦目にプロ初勝利を掴むと、その後は奥川と同様に登板ごとに即抹消を繰り返しながら計11試合に登板して3勝2敗、防御率2.27を記録。クライマックスシリーズではファーストステージ初戦の先発を任され、6回を投げて10奪三振を記録した。今季は井口資仁監督が中6日での先発ローテ入りを示唆しており、オープン戦から自己最速タイとなる163キロをマークするなど、大化けの気配が大いに漂っている。
その他、昨季リーグ2位の13勝をマークした宮城大弥(オリックス)やルーキーイヤーから10勝をマークし、東京五輪でも活躍した伊藤大海(日本ハム)らも有力な候補で、髙橋光成と今井達也の西武の甲子園優勝投手コンビ、小島和哉(ロッテ)、田嶋大樹(オリックス)の両左腕など、タイトル争いに絡みそうな伸び盛りの若手が多い。
さらにもう一人、忘れてはならないのが、リベンジのシーズンに臨む田中将大(楽天)。MLBから復帰1年目は4勝とまさかの成績に終わったが、QS率73.9%の数字が示す通り、まだ衰えたわけではない。昨季得られなかった打線の援護があれば、最多勝争いに加わってくるはずだ。
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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB