【大阪杯/危険な人気馬】ジャックドールは“消し”評価 「今回は歓迎材料とはならず」

春の中距離王決定戦である大阪杯には、21年のJRA年度代表馬・エフフォーリアや破竹の5連勝で金鯱賞を勝利した新星・ジャックドール、昨年の覇者レイパパレなどが出走予定。GIに昇格した17年にはキタサンブラックが勝利したものの、昨年は三冠馬コントレイルと春秋マイルGIを制していたグランアレグリアが連を外し、3連単の配当が10万円を超える波乱の決着となった。1番人気に推された馬は【2-0-2-1】と好調だが、3番人気の馬がGI昇格後から一頭も馬券に絡めていないように上位人気の取捨選択をすることが重要となってくる。

今回、大阪杯の「危険な人気馬」として取り上げるのは、前走の金鯱賞で逃げ切り勝ちを収めたジャックドールだ。

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■急坂への適性がカギとなる阪神芝2000m

3歳時のプリンシパルSで5着に敗れ、その後は馬体の成長を促しながらのローテで勝ち星を重ねてオープン入りを果たしたジャックドール。初の重賞挑戦となった前走の金鯱賞では好スタートから先頭に立ち、1000mを59秒3で通過。ペースを緩めずに直線に入ると再加速し、残り2Fからは突き放す一方でGI馬に0秒4差つける圧勝。勝ちタイムは1分57秒2のコースレコードとGI戦線に名乗りを上げる内容での勝利だった。

時計面、スピード能力はともにトップクラスで、現役最強馬のエフフォーリアに立ちはだかる最大のライバルとしても評されているだけにGIで即通用の可能性も秘めている。しかし中2週のローテに加え、未勝利戦以来となる右回りに舞台が替わる今回は歓迎材料とはならず、さらにモーリス産駒はマイル以下の重賞で【4-5-1-31】と優秀な成績を収めているのに対し、1800m以上になると【1-2-3-20】と振るっていないことを踏まえると不安要素の方が大きい。

また、大阪杯が行われる阪神芝2000mはゴール前の坂を力強く越えられるタフさが要求されるコース形態で、GI昇格の17年に優勝したキタサンブラック(天皇賞・春)やその翌年に制したスワーヴリチャード(アルゼンチン共和国杯1着)など2200m以上の重賞でも好走するような豊富なスタミナを持つ馬の活躍が目立っている。ジャックドールはここまで一貫して2000mを使われてきたが、勝利したのは、坂を駆け上がった後に再び平坦のスピード比べとなる東京と中京。デビュー戦の中山や2走目の阪神では、ゴール直前に待ち受ける急坂で失速して差されている点からも豊富なスタミナを保持しているとは言えず、持ち前のスピード能力が発揮できない可能性の方が高い。

ここは人気一角のジャックドールを「消し」とする。今年のメンバー構成と阪神の急坂適性をイメージすれば、昨年の勝ち馬レイパパレを中心に、アカイイトヒシイグアスエフフォーリアら、ある程度のポジションから競馬ができ、中山や阪神といった急坂のある競馬場で結果を残してきた馬を上位に評価したい。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)


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