■レイパパレ
【中間調整】前走・金鯱賞は香港遠征帰りで少なからず調整に難しさがあったはず。そのような状況で、ジャックドールのレコード駆けの2着となった。勝ち馬には2馬身半差と水を開けられたが、好位で速い流れを追いながらも折り合って脚を溜めるといういい形の競馬ができたことは収穫だったはずだ。その後、短期放牧を挟んで連覇の懸かる大阪杯へ進出するのは予定通り。放牧先から3月23日に栗東へ戻り、27日に併せ馬を消化した。雨で渋った馬場のなかでも素軽く伸びており、前走からの回復は相当順調だったようだ。
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【最終追い切り】華奢な牝馬の中2週。ごく軽めでも不思議はないはずだが、坂路単走の最終追いでは序盤から馬のやる気を削がず前向きに走らせ、終いは鞍上がオーバーワークにならないギリギリの線で負荷を掛けると、気分良く脚を伸ばしていた。
【見解】以前は続けて使ってそこまで上昇するタイプではなく、今回も前走から平行線で臨めればいいというのがある程度織り込み済みだったはず。しかし牧場での様子や入厩後の雰囲気から思った以上にしっかり回復し、使った上積みがあったようだ。このあたり、年齢を重ねての体質強化、そして海外遠征を経て精神的にドッシリしてきた成果が表れているのかもしれない。体調面で上昇、そして詰めて使うことで実戦感覚なども前走より上の状態で走れる。ジャックドールとの斤量差は前走がゼロ、今回はこちらがマイナス2キロ。逆転の可能性は十分ある。
総合評価「A」
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ダービー卿チャレンジトロフィー2022 データコラム一覧
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。