【函館記念/騎手データ】美浦の中堅騎手に一発の可能性 狙うべき好相性の人馬とは

17日は函館競馬場でサマー2000シリーズの第2戦目となる函館記念(GIII、芝2000m)が行われます。

設立当初こそ2400mでしたが、1968年以降は基本的に函館芝2000mで行われてきた名物ハンデ重賞です。今回は2009年の札幌開催を除く2000年以降の過去データ、また2000年以降の函館芝2000m過去データも交えて気になる騎手データを見ていきます。

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■美浦の中堅騎手に一発の可能性

今年の函館記念に騎乗する騎手の中で2000年以降に騎乗経験があるのは15名。各騎手の騎手データは次の通りです。

[2000年以降]函館記念の騎手別成績(2009年の札幌開催を除く)

ジョッキーごとに騎乗数にかなりバラつきが見られるため、過去10回以上の騎乗経験がある6名を中心に見ていきましょう。その6名の中で着順と人気のバランスに優れ、連対率も上々の数値を記録できているのが、吉田隼人騎手と柴山雄一騎手です。

吉田隼人騎手は穴メーカーぶりを発揮していて、2013年のアンコイルド(7人気2着)、17年のタマモベストプレイ(14人気2着)、20年のアドマイヤジャスタ(15人気1着)と3度の連対があります。いずれも人気薄で内2頭はフタ桁人気馬ですから、人気関係なく押さえるべき騎手と考えられます。

また【吉田隼人騎手】×【関西馬】は【1-2-0-3】連対率50%と熱い組み合わせが見つかります。同騎手は今年の函館記念で前日16時半時点14番人気の関西馬アドマイヤジャスタ(牡6、栗東・石坂公一厩舎)に騎乗予定。一昨年の函館記念を制して以降は大きな着順が続く同馬ですが、2年ぶりの大激走となるか注目です。

続いて柴山雄一騎手を見ていくと、2007年のロフティーエイム(9人気2着)、17年のルミナスウォリアー(5人気1着)と2度の連対がありますね。同騎手は関東馬に跨った際の成績に優れ【1-1-0-3】連対率40%と数値がさらに上昇。

同騎手は今年の函館記念で前日16時半時点16番人気の関東馬ランフォザローゼス(セ6、美浦・蛯名正義厩舎)に跨ります。先ほどのアドマイヤジャスタと同様に人気という観点からは苦しいものの、ここまで重賞2着3回と力はある同馬。こちらも激走に期待です。

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■過去データから岩田康誠騎手は過信禁物

一方、人気と比べると着順の落ち込みが見られ、連対率も10%未満と数字的に心もとないのが大ベテラン岩田康誠騎手です。2015年のダービーフィズ(3人気)を勝利に導いていますが、4・5番人気でフタ桁着順に敗れるケースが何度も見られました。

色々なファクターを組み合わせてもなかなか買いパターンが見つからず、過去データを重視した場合は過信禁物です。同騎手は前日16時半時点4番人気のスカーフェイス(牡6、栗東・橋田満厩舎)に跨ります。

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■上位人気騎手の函館芝2000m成績は

ここからは人気馬に跨る鮫島克駿騎手、M.デムーロ騎手、横山武史騎手について考えていきましょう。3騎手とも重賞過去データではサンプル数不足なため、函館芝2000mの過去データを基に考察していきます。比較用に函館芝2000m戦自体の成績は優秀な岩田康誠騎手のデータも掲載します。

[2000年以降]鮫島克駿騎手、M.デムーロ騎手、横山武史騎手の函館芝2000mの成績

まず鮫島克駿騎手。過去14度の騎乗がありますが、3番人気以内の人気馬に跨った機会は2度だけ。低い連対率は仕方がないかもしれませんね。

細かく見ていくと着順と人気のバランスは上々で、人気よりひとつ上の着順が狙えそうです。函館記念は2017年に1度騎乗する機会があり、11番人気のケイティープライドで5着に好走できていますね。

同騎手が騎乗予定なのが前日16時半時点3番人気のサンレイポケット(牡7、栗東・高橋義忠厩舎)。人気のひとつ上の2着もしく人気通りの3着ならありそうです。

続いてM.デムーロ騎手。同騎手が函館芝2000mで騎乗する機会はかなり少なく過去4例のみです。2015年の函館記念こそ1番人気のエアソミュールで4着に敗れてしまいましたが、他のレースで上々の結果を残せているのは強調できますね。

同騎手が騎乗予定なのが前日16時半時点2番人気のマイネルウィルトス(牡6、栗東・宮徹厩舎)。約1年ぶりの函館騎乗、かつ7年ぶりの函館記念参戦とあれば勝負の遠征かもしれません。注意は必要でしょう。

最後は横山武史騎手。岩田康誠騎手と比べると若干連対率は劣るものの、近年の函館開催で目覚ましい成績を残す同騎手。

注目は騎乗馬の血統面でこの舞台では父サンデーサイレンス系では振るわないものの、父ミスタープロスペクター系の産駒騎乗時は【2-3-1-5】連対率45.5%と数値がさらに跳ね上がります。ロベルト系とも好相性で覚えて損はなさそうですね。

同騎手はミスプロ系キングカメハメハ産駒のアラタ(牡5、美浦・和田勇介厩舎)に騎乗予定。同馬は当日も1番人気に推されそうですが、熱いパターンに該当するため嫌うよりは信頼する方がいいでしょう。

以上、函館記念の気になる騎手データでした。当日予想されるオッズを考慮すると、超特大の場外ホームランを狙うなら吉田隼人騎手、柴山雄一騎手を組み込んだ馬券でしょうか。確実にヒットを狙うならM.デムーロ騎手、横山武史騎手、鮫島克駿騎手騎乗馬の馬連、ワイドがオススメです。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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