前編ではデアリングタクトとソーヴァリアントのデータについて取り上げたが、後編でデータ面から上位進出の可能性を秘めた穴馬候補2頭を取り上げたい。
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■データが導く2022オールカマーの穴馬候補は
<穴候補1 キングオブドラゴン>
重賞を使われた近2戦は6.5着。クラスの壁に阻まれる現状から厳しい印象を受けてしまうが、今回は2200mの距離替わりが後押ししそうだ。
・芝2200mの成績【1.4.1.2】
馬券内率に換算すると75.0%。今年の1・3月には中山芝2200mで連続好走をはたしており、舞台適性には目を見張るものがある。距離の壁に泣いた2走前、瞬発力勝負に屈した前走を経て臨む得意舞台、大幅な変わり身を警戒すべきだ。
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<穴候補2 フライライクバード>
前走目黒記念は9着。重賞の壁に跳ね返さている現状を見るより今年のメンバーでは苦戦を強いられそうだが、クラスの壁を越える可能性を秘めた以下データをご紹介したい。
・中2カ月以上の休み明け成績【3.2.1.1】
こちらは馬券内率85.7%。一昨年、そして昨年と上記ローテで参戦した9月中京のレースでともに連対圏を確保していた。9月中京といえば、9月中山と同じオール野芝で施行される時期。馬場適性もまた見逃せないファクターだ。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。