25日に中山競馬場で行われる第68回オールカマー(GII、芝2200m)の過去10年データを紹介する。
前走の宝塚記念で3着に入った三冠牝馬デアリングタクト、骨折からの休み明けとなる前走・チャレンジCを制したソーヴァリアント、前走の鳴尾記念を約1年4カ月の休み明けで優勝したヴェルトライゼンデ、前走の天皇賞・春の3着からの巻き返しを狙うテーオーロイヤルらが出走予定だ。
本レースは2014年に新潟競馬場で開催されている。ここでは過去10年に中山で開催された2200mの重賞データを条件に「脚質傾向」を分析していく。
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■先行が有利
過去10年、逃げ【3.1.1.28】、先行【16.16.7.66】、差し【8.11.17.128】、追込【3.2.5.110】と、先行が連対の半分以上を占めている。

※中山2200mの重賞レースでの脚質傾向
先週のセントライト記念でも1着ガイアフォース、2着アスクビクターモアも先行だった。特に上がり3F最速が【15.6.5.13】勝率38.5%、連対率53.8%、複勝率66.7%と圧倒的な好成績を残している。こちらも、セントライト記念の1着ガイアフォースが上がり1位だったことからも今週のオールカマーでも上がり最速が勝利する可能性は高いだろう。また、4角3番手以内が【15.15.7.72】勝利13.8%、連対率27.5%、複勝率33.9%とこちらも好成績を残しているだけに、前目でいかに脚が残せるかが勝負となりそうだ。
今回の登録馬で逃げそうなのは、キングオブドラゴンとバビットあたりか。この2頭を、ソーヴァリアント、テーオーロイヤルらが追いかけ、その後方にデアリングタクト、ヴェルトライゼンデが控える展開になりそうだ。この中で、ソーヴァリアントは中山のレースすべてで上がり3位以内になっているだけに好走に期待したい。
▼その他、過去10年データ傾向
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オールカマー2022予想コラム一覧
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▼追い切り診断
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▼データ予想
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文●SPREAD編集部