【菊花賞/脚質傾向】「先行+差し」の組み合わせが基本 同舞台にフィットする“惑星”に警戒

 

23日に阪神競馬場で行われる第83回菊花賞(GI、芝3000m)の過去10年データを紹介する。

今年は日本ダービー馬ドウデュースが凱旋門賞参戦で回避。皐月賞馬ジオグリフ、皐月賞と日本ダービーで2着のイクイノックスが天皇賞・秋へ参戦と春のクラシック上位メンバーが不在。

条件戦からセントライト記念を制したガイアフォースをはじめとする新興勢力を中心に、日本ダービー3着のアスクビクターモア、神戸新聞杯を制したジャスティンパレスらが“乱菊”のタイトルを狙う。

本競走は昨年に続いて阪神開催。ここでは過去10年の阪神芝3000mの3勝クラス以上を条件に「脚質傾向」を分析していく。

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■上位は先行+差しの組み合わせ

過去10年の阪神芝3000mの3勝クラス以上には、昨年の菊花賞や阪神大賞典のほか、2021年に施行された古都S(3勝クラス)が含まれる。

逃げ【1.1.3.8】、先行【6.5.5.32】、差し【1.5.1.29】、追込【5.2.4.40】となるが、このうち追込はマクリ【5.1.0.0】が含まれ、圧倒的に「前」有利のデータが浮上した。

[阪神芝3000mの3勝クラス以上]過去10年の脚質傾向

逃げ切りは困難だが、昨年はタイトルホルダーが1998年のセイウンスカイ以来、23年ぶりの菊花賞逃げ切りVを決めた。しかし、2着には4角9番手のオーソクレースが入るなど、差しも届く舞台であり、実際、2021年の阪神大賞典も1着のディープボンドが4角3番手に対し、2着は7番手のユーキャンスマイル、3着は10番手のナムラドノヴァン。

直線の短い内回りコースだけに、勝ち切るためにはある程度のポジションに位置する必要があり、一方で直線に待ち受ける高低差1.8mの急坂により、差し馬が2、3着に台頭してくる。

求められるのは先行力と機動力。前走、4角5番手以内のレースをしてきた馬は【5.5.6.48】で複勝率25.0%と最も高く、今年はセントライト記念を4角4番手でゴール前の叩き合いを制したガイアフォース、神戸新聞杯を4角3番手から後続を突き放したジャスティンパレスなど、該当馬が多数。

このうち、面白いのが前走・札幌日刊スポーツ杯(2勝クラス)で道中9番手から3角で早々と先頭に立ち押し切ったディナースタ。2走前の積丹特別(1勝クラス)でも出負けから向こう正面で一気に先団へ取り付き、4角先頭から押し切りV。阪神芝3000mの競馬にフィットする。

2、3着候補には前走・差し届かずだった神戸新聞杯2着のヤマニンゼスト、同3着のボルドグフーシュ。主要トライアルの経由組だけに、馬券には組み込んでおきたい。

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文●SPREAD編集部

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