■ガイアフォース
【中間調整】7月に小倉芝2000mの1勝クラス特別でレコード勝ち。そして菊花賞切符を掛けて臨んだ前走のセントライト記念では人気のアスクビクターモアをマークして進み、最後はこれを競り落として重賞初制覇を果たした。その後は短期放牧で激戦の疲れを癒し、10月1日に栗東へ帰厩。しばらくはケアに努め、6日に坂路14-14を出したのが初時計だった。13日の1週前は追いは前走同様、松山騎手が騎乗しての併せ馬。馬なりの相手を追走し、仕掛けられてわずかに届かなかったがこれは相手が走り過ぎた感もある。ガイアフォース自身の時計、伸びともに上々だった。
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【最終追い切り】松山騎手が騎乗し、栗東坂路単走で終いだけ伸ばすのも前走同様。他馬で混雑した時間帯だったが、序盤は泰然と自分の走りに集中。坂の途中からは仕掛けられた他厩舎の馬を目標に気持ちを乗せ、それでいて無理に抜きに行かず自然体のまま滑らかに加速した。全体時計は平凡だが、この馬はこれで問題ないタイプ。
【見解】前走時が絶頂のデキだったようで、それから比べるとさすがに若干だけ見劣るものの、気持ちそのものは張っており、脚捌きは軽快。心身ともに依然高いレベルにあると言っていい。前走でいい勝負根性を発揮して勝利を収めたように、気持ちの面で整ってさえいれば力をフルに発揮してくれそうだ。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。