23日に阪神競馬場で行われる第83回菊花賞(GI、芝3000m)の過去10年データを紹介する。
今年は日本ダービー馬ドウデュースが凱旋門賞参戦で回避。皐月賞馬ジオグリフ、皐月賞と日本ダービーで2着のイクイノックスが天皇賞・秋へ参戦と春のクラシック上位メンバーが不在。
条件戦からセントライト記念を制したガイアフォースをはじめとする新興勢力を中心に、日本ダービー3着のアスクビクターモア、神戸新聞杯を制したジャスティンパレスらが“乱菊”のタイトルを狙う。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
◆【菊花賞2022予想/追い切り診断】注目の“上がり馬”に高評価「A」 前走が絶頂も「依然高いレベル」
■3~5人気が混戦の菊で浮上する
過去10年、1番人気は【5.0.2.3】勝率・連対率50.0%、複勝率70.0%と信頼度は高い。ただし、昨年はレッドジェネシスが13着と大敗し、2018年はブラストワンピースが4着に敗れた。
レッドジェネシスは単勝オッズ3.9倍、ブラストワンピースは3.4倍。1番人気5勝のうち、単勝オッズ1倍台は【3.0.0.0】で“鉄板”と言えるが、3倍台では【0.0.1.2】と不振傾向にあり、混戦の今年はガイアフォース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスら、いずれか1番人気に推される馬の単勝オッズが明暗をわける。
2番人気は【0.2.0.8】と不振で、現在3年連続で馬券外。むしろ【2.1.1.6】の3番人気、【1.2.0.7】の4番人気、【1.2.1.6】の5番人気が好成績を残している。昨年も4番人気のタイトルホルダーが制し、3番人気のオーソクレースが2着。単勝1.1倍のコントレイルが無敗の三冠を達成した2020年も、4番人気のアリストテレスが2着、5番人気のサトノフラッグが3着と、3~5番人気のゾーンに勢いがある。
1、2、3番人気のワン・ツー・スリーは過去10年でゼロ。1+2番人気の組み合わせは1回、1+3番人気の組み合わせは2回、2+3番人気の組み合わせは0回となっている。今年は波乱含みのメンバーだけに、3~5番人気から軸を選び、【1.3.5.41】で計9頭が馬券に絡んでいる6~10番人気の穴馬を相手に一発を狙うのも手か。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】アスクビクターモアの7枠は馬券内率100%も“条件付き” ガイアフォースは1枠1番
◆【血統傾向】コース相性抜群の王道血統 注目すべきは単回収値「214」の伏兵
◆【脚質傾向】「先行+差し」の組み合わせが基本 同舞台にフィットする“惑星”に警戒
◆【前走ローテ】主要トライアル組の取捨がカギも、馬券内率“5割超”の2勝クラスに注目
◆【動画プレーバック/菊花賞2021】同レースで23年ぶりとなる逃げ切りで4番人気タイトルホルダーが制する
菊花賞2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】注目の“上がり馬”に高評価「A」 前走が絶頂も「依然高いレベル」
◆【追い切り診断】ガイアフォースを上回る最高評価「S」 「勝ち負けを意識できる状態」
◆【追い切り診断】前走快勝の有力馬に不満の「B」評価 「人気ほどの信頼は置きづらい」
◆【追い切り診断】“くせ者”揃いの条件戦組に「A」評価 「文句なしの状態に仕上がる」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝オッズ“2桁”の惑星 「試走を終え、大仕事をやってのける」
◆【穴馬アナライズVol.2】前日“8人気”前後の伏兵 「この人気なら積極的に買いたい」
◆【穴馬アナライズVol.3】想定オッズ“20倍”以上の刺客 「ここに入っても見劣りしない」
◆【危険な人気馬】トライアル快勝の人気馬は“消し” 「見た目ほどインパクトを感じず」
▼データ予想
◆【騎手データ】条件合致で単勝回収率182%に上昇、名手騎乗で“軽視禁物”の伏兵
◆【データ攻略-前編】上位人気にタイトルホルダーの香りも ガイアフォースを後押しする「連対率100%」とは
◆【データ攻略-後編】「馬券内率80%超」のローテーションに注目 重賞初挑戦の伏兵に妙味あり
文●SPREAD編集部