米紙『ニューヨーク・ポスト』が27日(日本時間28日)、ロサンゼルス・エンゼルスの主砲マイク・トラウトのインタビューを掲載。今季終了後にフリーエージェント(FA)となる大谷翔平をチームに引き留めるためにも「今年こそプレーオフに進む」と決意を新たにした。
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■「プレーオフに進めばショウヘイも残留を考えてくれるはず」
ジョン・ヘイマン記者の取材に応じたトラウトは「今年こそはやらなければならない。間違いなくやる」と低迷脱出へ決意をにじませた。そして、「特にショウヘイをチームに引き留めたいなら、我々は勝ってプレーオフに進むしかない。そうなれば、彼も残留を考えてくれるだろう」と続け、ポストシーズン復帰の重要性を強調した。
チームは2014年以来ポストシーズンから見放されており、今年も苦戦が予想されているが、トラウトは今オフの補強に手ごたえを感じており「ペリー・ミナシアンGMがいい選手を獲得してくれた。素晴らしいシーズンになるだろう」と前向き。ポストシーズン進出を果たし、同時に大谷を引き留めることに自信を見せた。
■エ軍は不可能を可能に引き上げるか
ただ、ヘイマン記者は「エンゼルスは自分たちのため、そしてオオタニのために勝利することに集中し、彼を引き留めるチャンスを増やそうとしている。不可能と思われる確率を、可能な確率に引き上げようと努力している」と冷静に分析。現時点に限れば、エンゼルスが大谷を引き留めることができる可能性はかなり低いと見積もった。
記事は、大谷がFAになればロサンゼルス・ドジャースやニューヨーク・メッツなど強くて金銭的余裕のある球団が獲得に乗り出すと指摘。以前から「勝てるチームでプレーしたい」「ヒリヒリする9月を過ごしたい」と話している大谷のニーズに合致するチームの名前が挙がる中、エンゼルスは大谷引き留めに成功するのか。すべては今季の戦いぶりにかかっている。
ちなみに、ヘイマン記者は現役最高打者との呼び声が高いトラウトと歴史的な二刀流・大谷では「どちらが優れているか」という質問を投げかけた。するとトラウトは「ショウヘイは信じられないような選手だ。比較するのは好きではない。彼がやってきたこと、二刀流はかなり注目に値する」と大谷を称賛しつつも、「私は常に自分が最高の選手だと言うつもりだ」と笑顔で語ったという。球界を代表するコンビも今年が見納めになるのだろか。
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文●SPREAD編集部