今週は阪神競馬場で朝日杯フューチュリティS(芝1600m)が行われる。今年は重賞勝ち馬が4頭参戦と実績馬が揃った感があり、底を見せていない新興勢力との比較が攻略のカギとなりそうだ。
ここでは、過去10年データから阪神開催の9年を参照。ダノンマッキンリーとナムラフッカーにフォーカスした「80 or 0%」データを取り上げる。
◆【朝日杯フューチュリティステークス2023予想/追い切り診断】ダノンマッキンリーを上回る「S」の最高評価 「GI制覇へ、まさに泰然自若」
目次
■ダノンマッキンリーに【2.1.1.1】の好データ
デビューから2戦2勝、名だたる重賞ウイナーに匹敵する支持を集めそうなのがダノンマッキンリーだ。セレクトセールで2億円超えのバックボーンにC.ルメール騎乗。否が応でも人気の一角に推される可能性が高い1頭だが、その期待に応えるだけのデータは存在する。
・馬主ダノックスの成績【2.1.1.1】
5戦中4戦で馬券内の“80%データ”に該当。2014年にダノンプラチナ、17年にダノンプレミアムが勝利を挙げており、本レースと抜群の相性を示す馬主だ。
この馬について補足すると、芝1400mの前走秋明菊賞の勝ち時計は1分20秒7。同日に行われたマイルチャンピオンシップの勝ち時計は1分32秒5だが、同レースの1400m通過時点の時計は1分21秒3だった。単純比較はできないが、GIを上回る時計を記録していたという事実は残る。混戦ムードを断ち切り、あっさり3連勝を成し遂げても不思議ではない。
■ナムラフッカーにのしかかる【0.0.3.17】
ダノンマッキンリーとは対照的に“0%データ”に該当してしまったのがナムラフッカーだ。前走デイリー杯2歳Sは10番人気の低評価を覆す3着。阪神外回りコース適性も未勝利戦で示している1頭だが、重くのしかかるマイナスデータがこちら。
・7枠の成績【0.0.3.17】
計20頭が連対ゼロの“0%データ”に抵触。ジオグリフやミスエルテ、ホウオウアマゾンといった当日3番人気以内の支持を受けていた馬がことごとく馬券外に沈んでいる。阪神マイル×外枠は厳しい条件なのだろう。
数少ない重賞好走馬ゆえ、穴党の熱い視線を浴びそうな1頭。それでもデータの観点で捉えると中心視するにはプラス材料が足りない印象を受けてしまう。
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馬券攻略ガイド
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追い切り評価
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。