24日に有馬記念(GI、中山芝2500m)を含めたWIN5対象レースが行われる。
JRAが指定する5つのレースで1着馬を当てるWIN5は、過去に5億円超えの高額配当を記録したこともある、まさに夢の馬券。先週は的中票数3058票、払戻金15万7670円と落ち込んだものの、昨年の有馬記念では373万9110円を記録しており、今年も好配当に期待が持てる。
ここでは対象レースの過去10年データをベースに、WIN5を攻略する。
◆【有馬記念2023特集】出走予定、想定騎手、ファン投票結果etc.「豪華メンバーのイブ決戦」 予想に役立つ馬券攻略ガイド
目次
■次期ヒーロー候補の2頭
年末の大一番となる有馬記念。人気傾向を見ると1番人気が6勝と抜けており、残り4勝のうち3勝は2~4番人気。2015年に8番人気のゴールドアクターが番狂わせを演じたものの、この年以降下位人気馬の優勝はない。また2桁人気馬の優勝は1992年のメジロパーマー(15番人気)まで遡り、波乱決着の可能性は低い。
脚質傾向を見ると逃げ1勝、先行5勝、差し2勝、追込2勝ではあるが、追込の2勝はマクリによるもの。差しで勝利した2頭も3角付近から早めに仕掛けており、例年前が止まらない。先述した2015年のゴールドアクターや1992年のメジロパーマーも逃げ・先行で勝利しており、前に行ける馬が有利なレースであることは間違いない。
今年のメンバーを見ると、タイトルホルダーをはじめスターズオンアース、タスティエーラ、アイアンバローズといった先行力のある馬が集結。タイトルホルダーとアイアンバローズが競り合うことで消耗戦に持ち込むことが予想されるが、そうなった場合、今年の天皇賞春を制したスタミナ豊富なジャスティンパレスと、今年のダービーを粘り強い先行競馬で制し、菊花賞も2着と好走したタスティエーラの2頭が有力だろう。
スターズオンアースとスルーセブンシーズは中山芝2500mという消耗戦の舞台に適性があるか疑問が残る。またタイトルホルダーも過去2回の有馬記念から相性に不安があるため、ここは思い切って人気が予想される3頭を消しとする。
2023年のJRA年間プロモーションは「HERO IS COMING.」。数々の名勝負を繰り広げた1年の締めくくりは、新たなヒーローが誕生してもおかしくはない。
今年の有馬記念は、来年の主役候補であるジャスティンパレスとタスティエーラの2頭に絞って勝負する。
■大荒れグッドラックHは手広く
今回警戒すべきは、WIN1中山9R・グッドラックハンデ。平均3連単配当額は51万3491円と荒れ模様。昨年も7番人気のアケルナルスターが1着に入り3連単は328万9870円の大波乱が起こった。今回はここが山場と見る。
そのWIN1中山9R・グッドラックハンデは、有馬記念と同舞台で行われ、先行力の有無を問われる。また斤量別に見ると55.5キロ以上を背負った場合の勝率は0%。先行馬の中でもハンデに恵まれたオウケンボルト、シリンガバルガリス、ヒシシュシュの3頭で攻略する。
続くWIN2阪神10R・サンタクロースSは阪神芝2000mで行われた6鞍を参考に分析する。人気傾向を見ると優勝は1~6番人気で星を分けており、比較的平穏な決着。脚質傾向を見ると差しが3勝と前よりもやや中団に控えた方が勝率は高い。本レースは上位人気が予想されるアスクドゥポルテ、ウインスノーライトの2頭で突破する。
WIN3中山10R・クリスマスCは、12月に芝1600mで2勝クラス全22鞍を参考に分析する。脚質傾向を見ると先行馬が13勝を挙げており、前が止まらない傾向。ここは2走前の同条件で行われた1勝クラスを快勝、前走昇級戦となった東京1600mの2勝クラスも3着と好走し、勢いのあるコントラポストで一点突破を狙う。
注目のWIN4阪神11R・りんくうSは、12月に阪神ダ1200mで行われた3勝クラスとオープンクラス全6鞍を参考にする。スプリント戦だが、差し2勝、追込1勝と決め手のある馬に優位な傾向にあり、特に上がり3F35秒台を出せる脚があれば候補に入れても良さそうだ。今回のメンバーでは上がり3F最速を何度もマークしてきたピアシックと、前走・貴船Sで好位追走から上がり3F35秒1で押し切ったパラシュラーマの2頭を狙う。
WIN1:オウケンボルト、シリンガバルガリス、ヒシシュシュ
WIN2:アスクドゥポルテ、ウインスノーライト
WIN3:コントラポスト
WIN4:ピアシック、パラシュラーマ
WIN5:ジャスティンパレス、タスティエーラ
計24点
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文●塚本元気(SPREAD編集部)