24日、中山競馬場で第68回有馬記念(GI、中山芝2500m)が行われる。
今年は天皇賞・春を制したディープインパクト産駒ジャスティンパレス、3年連続の参戦となるドゥラメンテ産駒タイトルホルダー、今年のダービー馬・サトノクラウン産駒タスティエーラ、父キタサンブラックとの親子制覇を狙うソールオリエンスなど、多彩な血統構成の馬が集結した。
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ここでは馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。
目次
■単勝回収値・複勝回収値ともに100超えのハーツクライ産駒
過去5年、中山芝2500mの最多6勝は【6.7.9.66】のディープインパクト。とはいえ単勝回収値「19」と人気馬による勝利しかなく、穴妙味という点ではやや寂しい印象だ。
これに続くのは【4.7.3.34】のステイゴールド、次点は【4.4.7.40】のハーツクライ。【4.1.2.34】のルーラーシップ、さらには【4.1.0.7】のエピファネイアと続く。
上記種牡馬で注目したいのはハーツクライ産駒。集計期間内の単勝回収値は「114」、複勝回収値も「153」とこの母数にしてベタ買いでもハイリターンが見込める数字を残しているのだ。過去の本レースでもリスグラシュー、シュヴァルグランが馬券内を確保。相性の良さは本物で、ここは同産駒が買いと見た。
今年出走予定のハーツクライ産駒はドウデュースとハーパー。今回はこの2頭を考察する。
■ハーツクライ産駒は冬の中山芝2500mと好相性
父ハーツクライ×母父ヴィンディケーションのドウデュース。言わずと知れたダービー馬だが、今回は前走東京芝2400mで上がり3F上位という条件を満たす点が大きなアドバンテージとなる。集計期間内におけるハーツクライ産駒×前走東京芝2400mで上がり3F3位以内を記録した馬の中山芝2500m成績は【1-1-2-2】馬券内率66%。有馬記念ではシュヴァルグランが9番人気3着、日経賞でもチェスナットコートが7番人気2着と重賞での人気薄激走があった。
なお、今回は鞍上に武豊を迎えての参戦。秋競馬を2戦したことで復調気配が見られる相棒を背に、ダービー馬の復権に期待したいところだ。
もう1頭のハーパーは冬競馬に臨む牝馬というのがポイント。こちらも集計期間内で見たとき、ハーツクライ産駒×12月×牝馬の中山芝2500m成績は【2.0.3.6】単勝回収率280、複勝回収率122と優秀な成績を誇っている。7番人気1着、6番人気3着と人気薄好走が目立つのも強調材料と言えよう。
秋華賞、エリザベス女王杯と3着が続くハーパー。牡馬混合戦の重賞経験こそないが、リバティアイランドという怪物相手に安定した着順を続けた経験がこの舞台で活きる可能性は十分だ。性別×冬競馬のかけ算で好走率が跳ね上がる今回、ドウデュース同様に警戒すべき1頭と捉えたい。
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文●SPREAD編集部