第74回安田記念(2日/GI、東京芝1600m)には、GI7勝の香港馬ロマンチックウォリアー、昨年のマイルCS勝ち馬ナミュール、2022年のマイルCS勝ち馬で昨年2着セリフォス、マイラーズCの勝ち馬で昨年マイルCS2着ソウルラッシュ、ダービー卿CT勝ち馬パラレルヴィジョン、ヴィクトリアマイル2着フィアスプライドらが出走予定。
ここでは「安田記念2024」の出走予定馬、過去10年データ、過去傾向、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」を随時更新する。
◆【まとめ】芸能人・予想家の「安田記念2024」本命・注目馬予想一覧
◆【まとめ】「安田記念2024」大口投票パトロール ロマンチックウォリアーの単勝に210万円か
目次
■「安田記念2024」出走予定馬・予想オッズ
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枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 予想人気 | 厩舎 | 1 | 1 | カテドラル | 牡8 | 58.0 | 斎藤新 | 119.9 | 18 | 栗東・池添学 | 1 | 2 | ガイアフォース | 牡5 | 58.0 | 長岡禎仁 | 11.7 | 5 | 栗東・杉山晴紀 | 2 | 3 | レッドモンレーヴ | 牡5 | 58.0 | 横山和生 | 23.3 | 10 | 美浦・蛯名正義 | 2 | 4 | ジオグリフ | 牡5 | 58.0 | 北村宏司 | 29.9 | 12 | 美浦・木村哲也 | 3 | 5 | ナミュール | 牝5 | 56.0 | 武豊 | 8.4 | 4 | 栗東・高野友和 | 3 | 6 | ドーブネ | 牡5 | 58.0 | 菱田裕二 | 39.9 | 13 | 栗東・武幸四郎 | 4 | 7 | ロマンチックウォリアー | セ6 | 58.0 | J.マクドナルド | 4.1 | 1 | 香港・C.シャム | 4 | 8 | エアロロノア | セ7 | 58.0 | 幸英明 | 84.5 | 16 | 栗東・笹田和秀 | 5 | 9 | パラレルヴィジョン | 牡5 | 58.0 | C.ルメール | 12.1 | 6 | 美浦・国枝栄 | 5 | 10 | ソウルラッシュ | 牡6 | 58.0 | J.モレイラ | 5.0 | 2 | 栗東・池江泰寿 | 6 | 11 | ウインカーネリアン | 牡7 | 58.0 | 三浦皇成 | 19.8 | 9 | 美浦・鹿戸雄一 | 6 | 12 | フィアスプライド | 牝6 | 56.0 | 坂井瑠星 | 41.2 | 14 | 美浦・国枝栄 | 7 | 13 | ステラヴェローチェ | 牡6 | 58.0 | 横山典弘 | 16.6 | 7 | 栗東・須貝尚介 | 7 | 14 | コレペティトール | 牡4 | 58.0 | 岩田康誠 | 90.8 | 17 | 栗東・中竹和也 | 7 | 15 | ヴォイッジバブル | セ6 | 58.0 | Z.パートン | 17.9 | 8 | 香港・P.イウ | 8 | 16 | エルトンバローズ | 牡4 | 58.0 | 西村淳也 | 44.8 | 15 | 栗東・杉山晴紀 | 8 | 17 | セリフォス | 牡5 | 58.0 | 川田将雅 | 7.2 | 3 | 栗東・中内田充正 | 8 | 18 | ダノンスコーピオン | 牡5 | 58.0 | 戸崎圭太 | 23.6 | 11 | 栗東・福永祐一 |
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◆【安田記念2024予想/前日オッズ】1+2人気のワンツー決着は0回……単勝7.0倍以上が8勝で“伏兵”大チャンス
※オッズは前日最終オッズを掲載しています。
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
■「安田記念2024」追い切り
追い切り評価:ソウルラッシュ
【最終追い切り】レース当週はいつも通り、坂路で単走。先に行く他厩舎の併せ馬を視界に入れつつも、変にエキサイトせず落ち着いて登坂する。そのまままったくの馬なりを保ち、躍動感あふれるフットワークから豪快に加速してフィニッシュとした。迫力満点。
◆詳細記事はコチラ⇒【安田記念2024予想/追い切り診断】ソウルラッシュ、競走馬として数段レベルアップで「迫力満点」 その評価は?
追い切り評価:ウインカーネリアン
【最終追い切り】レース当週も三浦騎手が騎乗し、ウッドで単走。1週前の負荷で十分鍛え上げられており今週は鞍上とのコンタクトを深めるのに専念したような内容だった。序盤はぴったりと折り合って、直線では外ラチ沿いへ誘導されると首をリズミカルに使って軽快に伸びた。四肢の柔軟さは申し分なし。
◆詳細記事はコチラ⇒【安田記念2024予想/追い切り診断】ウインカーネリアン、人馬共に初GIタイトルへ その評価は?
追い切り評価:セリフォス
【最終追い切り】レース当週は指揮官・中内田師が騎乗し坂路で単走。負荷は1週前で十分掛かっており、今回は息遣いを確認する程度の内容に留まっている。ややフットワークを小さく見せるものの、力みはなく自然体の走りでラストはジワッと加速することができていた。
◆詳細記事はコチラ⇒【安田記念2024予想/追い切り診断】セリフォス、見栄え物足りず「負荷を回避せざるを得ない状態か……」 その評価は?
■「安田記念2024」過去10年データ
前走ローテ
前走・ヴィクトリアマイル組は、過去10年で最多タイの2勝を挙げているが、その2勝とも2022年・23年に連覇したソングライン。過去にはアーモンドアイやグランアレグリアも参戦しているが、中2週でのGI連戦というローテからか、明らかに前走よりパフォーマンスを落とし、その結果どちらも単勝1倍台の1番人気ながら2着に敗れた。
全体的な数字としては他ローテ組より好成績ではあるものの、“東京マイルの鬼”ともいえる牝馬の2勝に、“レジェンドクラス”の牝馬2頭を含めた2着4回ということを考えると、相性が良いとは言い難い。
◆詳細記事はコチラ⇒【安田記念2024予想/前走ローテ】セリフォスらに勝率2.6%……「単回収値100超」イマドキ臨戦過程の“想定10人気前後”に熱視線
血統傾向
かつては前傾ラップのレースになることが多く、道中の追走力が求められる結果、サンデー系の中距離向きの切れ味が活かし切れないレースが多かったのだが、最近は前半が緩んで追走力を求められないことも多く、その分サンデー系の末脚性能がダイレクトに活きるレースが続いているのだろう。
それもあって近年の安田記念は差せる脚が求められる傾向にある。サンデー系のうち、差し追い込み馬が【7.3.5.56】で複勝率21.1%に対し、逃げ先行馬は【0.0.1.21】で複勝率4.5%に留まり、このパターンで馬券になったのは2015年3着のクラレントだけという厳しい結果になっている。
ということでサンデー系で狙うなら中団以降から差し脚を使える馬を狙うのが手筋になりそうだ。
◆詳細記事はコチラ⇒【安田記念2024予想/血統展望】人気一角に「0.1.1.21」で危険信号 ロマンチックウォリアーの配合評価は
人気・配当傾向
過去10年で1番人気は【2.3.3.2】で2016年以降、勝ち星から見放されている状況。単勝オッズ2.9倍なら【1.3.2.0】と馬券内率100%を誇るものの、単勝1倍台でも【1.3.1.0】で1勝のみというのはいただけない。ヴィクトリアマイルしかりNHKマイルCしかり、GIの中でも東京マイルは1番人気の成績が悪いレース。流れひとつ、位置取りひとつで結果に影響を与えやすく、1番人気に支持された馬でも勝ち切るという点では全幅の信頼は置けない。
2番人気も【0.1.1.8】と不振傾向。そのため単勝の平均配当は1648円と高めで、勝ち馬10頭のうち単勝7倍以上が8頭、10~40倍台が6頭を占める。
◆詳細記事はコチラ⇒【安田記念2024予想/高配当メソッド】「1人気8連敗中、2桁オッズが6勝」の波乱傾向 ソウルラッシュらの頭固定に“待った”
枠順データ・傾向
過去10年、最多4勝を挙げるのは7枠で【4.2.3.15】、複勝率もトップの34.8%をマーク。このうち、3番人気以下が4勝2着1回3着1回と、伏兵でも勝ち切っている。そのため回収値は単勝348、複勝108と優秀だ。好走馬はすべて中団以下から競馬をして、当日上がり3F2位以内の末脚を使った馬で【3.1.3.1】複勝率87.5%。過去に上がり3F32秒台、33秒前半の末脚を駆使して重賞を好走した経験のある馬ばかりで、ダノンキングリー(8人気)、グランアレグリア(3人気)、サトノアラジン(7人気)が勝利を飾っている。
◆詳細記事はコチラ⇒【安田記念2024予想/枠順】内枠は人気サイドでも苦戦 想定8人気前後に「馬券内率87.5%」の可能性浮上
■「安田記念2024」全頭診断
・セリフォス
3年連続での本レース出走となる馬。いわゆる”鮮度”が気になってしまうところだが、ダイワメジャーやブラックホーク、スーパーホーネットなど本レースに3度目以上の参戦で馬券内を確保した例にいとまがなく、キャリアを重ねることがプラスに働いている印象すら受ける。過去10年の安田記念において、前年同レース馬券内かつ前走2着内だった馬は【1.3.2.0】。自身最高馬体重の前走から上積みが見込める点を考えると、高く評価すべき1頭だ。
・ソウルラッシュ
前走マイラーズカップを制し、本レースの中心馬として臨む今年。J.モレイラ騎手を背に悲願の初GI制覇が近づいているが、高い戦前評価とは裏腹にデータ面でのマイナス材料は多い。過去10年の安田記念において、京都開催のマイラーズカップ勝ちから臨んだ馬は【0.0.2.5】。この馬自身も叩き2戦目ローテでの非関西圏は【0.0.0.4】と精彩を欠いており、人気勢のなかでは少し評価を下げたい。
・ロマンチックウォリアー
クイーンエリザベス2世Cを3連覇、香港Cは2連覇と輝かしい実績を誇る馬。先行抜け出しを基本スタイルとし、混戦を渋太く制する勝負根性がセールスポイントだ。ゴールデンシックスティの2着があるようにマイルの距離も許容範囲だが、東京芝1600mは先行抜け出しの王道競馬での勝利が容易ではない。能力を認めつつ、何かに差される可能性は想定したいところだ。
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■「安田記念2024」軸馬/穴馬予想コラム
危険な人気馬:ソウルラッシュ
最初の危険因子は年齢だ。過去10年の安田記念で6歳馬の成績は【2.2.3.37】と、まずまずの戦績にも思えるが、2017年にサトノアラジンが勝って以降、直近6年は6歳以上の馬は馬券圏内にすら来ておらず、「0.0.0.19」と惨敗。近年での連対馬は4、5歳馬が独占しており、GI馬インディチャンプさえも、6歳時に臨んだ2021年は2番人気4着に敗れており、比較的若い馬たちに優勢な傾向となっている。
もう一つの危険因子は、東京コースで結果を残せていない点。東京では一昨年の富士S2着が最高成績で未勝利の競馬場。安田記念は過去2年挑戦しているが、13着、9着と、いずれも人気以下の結果に終わっており、年齢を重ねて一気に順位を上げることが、果たして可能なのだろうか。
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データ攻略「セリフォスに“100%データ”該当」
昨年、一昨年と参戦した安田記念はそれぞれ4、2着。今回3度目の正直で戴冠に挑むのがセリフォスだ。2歳夏からマイル路線のトップグループとして君臨する同馬。勝ち星から遠ざかる現状を踏まえると半信半疑の評価にも思えるが、以下データを見れば印象は変わるはずだ。
・前年同レース馬券内かつ前走2着内【1.3.2.0】
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データ攻略「ナミュールに“馬券内率88%データ”の追い風」
藤岡康太騎手の手綱に導かれ、昨年のマイルCSでGI馬の仲間入りをはたしたナミュール。その後も海外を転戦し大崩れなく走っていたものの、前走ヴィクトリアマイルは8着とまさかの敗戦。激戦を経て燃え尽きてしまったのか……そんな声に待ったをかけるのが以下データだ。
・牡馬混合GIで連対歴のある牝馬【3.4.1.1】
◆詳細記事はコチラ⇒【安田記念2024予想/データ攻略】ナミュールに“馬券内率88%”の爆走サイン 前走GI好走6歳馬は「0.0.0.8」の逆風に挑む
穴ライズ「GIでもぶっ飛んでくる鬼脚の持ち主」
休み明けを叩かれて気配は型通りに良化。中2週で本番というタイトなローテーションながら、しっかりと負荷をかけた調教を積んでいる。悲願のGIタイトルに向けて、態勢は整っていると見ていい。
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穴ライズ「馬具の効果はてきめん、昨年とは馬が一味もふた味も違う」
パンパンの良馬場での瞬発力勝負は分が悪いが、週末の雨が残るようであればさらに面白い。7歳でも魅力たっぷりの1頭で、買い目には組み込んでおきたいところだ。
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穴ライズ「煌びやかな実績と人気がアンバランス、積極的に買うべき」
前走のチャンピオンズマイルで立て直してさっそく3着。大敗のダメージもなく、ここまでの調整はいたって順調だ。積み重ねた実績と人気がアンバランスな馬で、この下馬評なら積極的に買うべき1頭だ。
◆詳細記事はコチラ⇒【穴馬アナライズ】「煌びやかな実績と人気がアンバランス、積極的に買うべき」 前日“8人気”前後の伏兵
■「安田記念2024」レース概要
開催日:
2024年6月2日(日)15時40分
3回東京2日目 11R
第74回 安田記念(GI)
施行条件:
芝左1600m
3歳以上/国際/定量
賞金:
1着 1億8000万円
2着 7200万円
3着 4500万円
4着 2700万円
5着 1800万円
■「安田記念2024」東京芝1600mコース解説
スタート地点は2コーナー付近。スタート直後は緩やかな下りになっていてスピードに乗りやすい。バックストレッチ後半の起伏を越えると3コーナーに入り、3コーナーから4コーナーはカーブが緩やかなためペースが落ちにくい。ゴール前の直線は525.9メートル。直線の前半には全長160メートル、高低差2メートルのタフな坂が待っている。坂を上り切ってからゴールまでは約300メートルあって、ここで最後の瞬発力勝負になる。平均的に速いペースで流れることが多い上に、最後の直線では切れ味も求められる。マイラーとしての総合力を試されるコース。
■「安田記念2024」過去プレーバック
2023年 ソングライン
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 8 | 18 | ソングライン | 牝5 | 56.0 | 戸崎圭太 | 1:31.4 | 33.1 | 4 | 2着 | 2 | 4 | セリフォス | 牡4 | 58.0 | D.レーン | 1.1/4 | 33.6 | 3 | 3着 | 7 | 14 | シュネルマイスター | 牡5 | 58.0 | C.ルメール | アタマ | 32.8 | 1 |
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2022年 ソングライン
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 7 | 13 | ソングライン | 牝4 | 56.0 | 池添謙一 | 1:32.3 | 32.9 | 4 | 2着 | 5 | 9 | シュネルマイスター | 牡4 | 58.0 | C.ルメール | クビ | 32.9 | 2 | 3着 | 8 | 17 | サリオス | 牡5 | 58.0 | D.レーン | アタマ | 33.0 | 8 |
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2021年 ダノンキングリー
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 7 | 11 | ダノンキングリー | 牡5 | 58.0 | 川田将雅 | 1:31.7 | 33.1 | 8 | 2着 | 4 | 5 | グランアレグリア | 牝5 | 56.0 | C.ルメール | アタマ | 32.9 | 1 | 3着 | 8 | 13 | シュネルマイスター | 牡3 | 54.0 | 横山武史 | 1/2 | 33.4 | 4 |
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監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長