■ロータスランド
今年のサマーマイルシリーズの覇者ロータスランドも波乱の使者となる可能性は十分だ。4歳となった今年、シーズン2戦目の1勝クラスで新馬戦以来の勝利を飾ると、そのままリステッド競走・米子Sまで3連勝を達成。
◆【マイルチャンピオンシップ2021予想/穴馬アナライズ-前編】シュネルマイスターは△評価 今の阪神芝でも“前有利”を唱える理由
久々の重賞挑戦となった中京記念では5着に敗れはしたが、ソングラインなど好メンバーが揃った関屋記念では、2番手から抜け出し待望の初タイトルを手にしている。新潟の長い直線を押し切ったように、地力の高さは評価していい。
2月からコンスタントに使われ続けていたため、その後は遅めの夏休みを消化。10月の富士Sが2カ月半ぶりの実戦となった。レースでは好スタートからハナを奪ったものの、久々が影響したか、残り1Fあたりはいっぱいになり10着に敗退。プラス10キロと馬体は立派に映ったし、外伸び馬場だったこともこの馬に向かなかったようだ。単なる力負けではない。
前走の敗戦でマークは薄くなりそうで、脚質を考えればこれは好都合。さらに阪神コースは【4-1-0-1】と、2歳時の阪神ジュベナイルFを除けばこれまでパーフェクト連対を果たしているように得意の舞台だ。ノーチャンスではないと見た。
◆【穴馬アナライズ・後編Vol.1】前走惜敗は好走の布石、3歳世代から“買い”ジャッジの盲点
◆【穴馬アナライズ・前編】シュネルマイスターは△評価 今の阪神芝でも“前有利”を唱える理由
マイルチャンピオンシップ2021予想コラム一覧
▼追い切り予想
◆【S評価】グランアレグリアを上回る「S」評価 “気持ちの乗り”は文句なし
◆【A評価】有力馬を上回る高評価は“人馬一体”を示した伏兵 「勝ち負けの可能性十分」
◆【A評価】前走大敗の穴馬に「A」評価 「絶好の仕上がり」で得意の阪神へ
◆【B評価】前走惜敗のグランアレグリア、気になるレース後の反動は……
▼穴馬予想
◆【危険な人気馬・前編】2強の一角は“消し” 世代交代が謳われるマイル戦で「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬・後編】グランとシュネルを上回る 「阪神適性抜群」の穴馬を本命視
▼データ予想
◆【データ攻略/前編】激戦必須で難解な8ハロン戦 有力馬を後押しする2つの「次走好走データ」とは
◆【データ攻略/後編】2強の牙城を崩す新興勢力 「7年連続好走中」の条件揃う伏兵馬とは
◆【騎手データ】軸は条件合致で馬券圏内率80%超 相手に“穴ジョッキー”の惑星
▼その他データ傾向
◆【枠順】世代交代を目論むシュネルマイスターは2枠3番 好調の3枠には伏兵馬が入る
◆【血統傾向】オッズ10倍以上で“激走”率80% 阪神芝にフィットする「ロベルト」
◆【脚質傾向】最多勝利の差しを押えるべきも、「上がり最速馬」に不安データあり
◆【前走ローテ】マイル組が好成績も、京成杯AH組は馬券内率0%でグレナディアガーズらに警鐘
◆【人気傾向】連対率60.0%の3番人気を素直に信頼も、押さえるべき単回収率「250」の…
著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。会心の的中はキセキが制した2017年菊花賞の3連単55万9700円。