【ジャパンC/騎手データ】ルメールは人気次第で極端な傾向 狙いは馬券内率60%の“主役”と穴の“GIハンター”

28日は東京競馬場でGI勝ちの外国馬が3頭参戦するジャパンカップ(GI、芝2400m)が行われます。

近年は外国馬の参戦が少ない傾向にありましたが、今年はブルーム、ジャパンなどのビッグネームの参戦に加えて、三冠馬コントレイルの引退戦とあって例年以上に盛り上がりそうです。

それでは気になる騎手データを見ていきましょう。なお、2002年の中山開催を除く2000年以降の過去レースを集計対象としています。

◆【ジャパンカップ2021予想/穴馬アナライズ・前編】シャフリヤールは△評価 単勝10倍以上の長距離砲に“一発”の気配

【ジャパンC/穴馬アナライズ-前編】シャフリヤールは△評価 単勝10倍以上の長距離砲に“一発”の気配

■GIハンター・池添謙一騎手が優秀

今年のジャパンカップに乗り鞍があり、2002年の中山開催を除く2000年以降のジャパンカップで騎乗経験があるのは次の15騎手です。


[2000年以降]ジャパンカップの騎手別成績(2002年の中山開催を除く)

15騎手の中で人気と着順のバランスに優れ、40%と高い連対率を誇るのがGIハンター・池添謙一騎手です。2012年のオルフェーヴル(1番人気2着)、2015年のショウナンパンドラ(4番人気1着)と2度の馬券絡みがあり、2010年は11番人気のメイショウベルーガを掲示板まであと一歩の6着に導きました。宝塚記念、有馬記念の春秋グランプリでの活躍が目立つ同騎手ではありますが、ジャパンカップでも押さえて損がない騎手と言えるでしょう。

同騎手は今年のジャパンカップで前日17番人気のモズベッロ(牡5、栗東・森田直行厩舎)に騎乗予定。昨年の宝塚記念3着、今年の大阪杯2着の実績がありながら、近走の着順が嫌われて人気は全くありません。大激走があるのか注目です。

■福永祐一騎手は人気通りの着順が見込める

勝ち鞍こそありませんが、福永祐一騎手も上々の数値を残せていますね。2014年のジャスタウェイ(3番人気2着)、2016年のシュヴァルグラン(6番人気3着)、昨年のコントレイル(2番人気2着)と3度の馬券絡みがあります。また同騎手が【関西馬】かつ【牡馬】に騎乗した際は【0-2-1-2】連対率40%、複勝率60%と数字が跳ね上がる点は見逃せないところ。

今年は昨年も騎乗したコントレイル(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)に騎乗予定。ラストランとなるコントレイルですが、熱いデータに当てはまりますので、人気でも嫌う必要はなさそうですね。

■和田竜騎手より注目はC.ルメール騎手

ここから先に述べた2騎手以外に目を向けると、66.7%と高い連対率がひと際目立つのが和田竜二騎手です。ただし、2度の連対は2000年と2001年のテイエムオペラオーで挙げたものであり、この数字だけを鵜呑みにはできません。人気通りの着順が見込めることは間違いなさそうですが、買える騎手とまでは判断できません。

一方、人気次第で買えると判断できる騎手が、集計内で最多となる6度の連対を誇るC.ルメール騎手です。2009年のウオッカ(1番人気)、2018年のアーモンドアイ(1番人気)、2019年のアーモンドアイ(1番人気)を優勝に導いていますね。

なお、C.ルメール騎手は人気で分かりやすい傾向が確認でき、その傾向は以下の通り。

・1、2番人気騎乗時【3-3-0-1】連対率85.7%
・5番人気以下騎乗時【0-0-0-9】連対率0%

1、2番人気騎乗時は数字が跳ね上がりますが、5番人気以下となるとC.ルメール騎手であっても苦しいようです。なお、過去3、4番人気の馬に騎乗したことはありません。そして今年のジャパンカップでC.ルメール騎手が跨るのが前日「3番人気」のオーソリティ(牡4、美浦・木村哲也厩舎)。当日2番人気以上に推されるようであれば、激熱データとなりますが、当日も3番人気のままだと判断が難しいかもしれません。

さて、今回はジャパンカップの気になる騎手データを見ていきました。騎手データを重視した場合はコントレイルに跨る福永祐一騎手を軸に据えるのが最善手となりそうです。

▼その他データ予想
◆【ジャパンカップ2021予想/データ攻略-前編】有力馬2頭に“明と暗” 立ちはだかる「勝率0%」の高き壁

【ジャパンC/データ攻略】有力馬2頭に“明と暗” 立ちはだかる「勝率0%」の高き壁

◆【ジャパンカップ2021予想/データ攻略-後編】秋の東京は「勝率100%」、“2強崩し”の可能性を秘めた人気の盲点

【ジャパンC/データ攻略】秋の東京は「勝率100%」、“2強崩し”の可能性を秘めた人気の盲点

ジャパンカップ2021予想コラム一覧

▼追い切り予想
◆【S評価】“2強”を上回る「S」評価 心身ともに充実で「これ以上ない仕上がり」

◆【A評価】シャフリヤールを上回る「A」評価は人気の盲点 反応の機敏さは“特筆レベル”

◆【A評価】自己ベストマークのコントレイルに高評価 ラストランVへ「万全の状態」

◆【B評価】シャフリヤールに辛口評価 「前走のダメージが思った以上に……」

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ・前編】シャフリヤールは△評価 単勝10倍以上の長距離砲に“一発”の気配

◆【穴馬アナライズ・後編vol.1】前走好走は“古豪”復活の狼煙 単勝オッズ30倍以上の盲点を突く

◆【穴馬アナライズ・後編vol.2】積極的に“買い”の惑星 立て直しに成功した実績馬を猛プッシュ

◆【穴馬アナライズ・後編vol.3】3歳牝馬ユーバーレーベンを再評価 大敗から巻き返しの余地あり

◆【危険な人気馬・前編】2強の一角は“消し” 国内外GI馬9頭が集結した一戦で「買うべきではない」1頭とは

◆【危険な人気馬・後編】コントレイルを上回る「勝負根性」と「血統適性」を持つ伏兵馬に本命視

▼その他データ傾向
◆【枠順】コントレイルのラストランVに追い風 「複勝率50%超」の良枠に入る

◆【血統傾向】穴馬に100%共通する“米国ダートの血”

◆【脚質傾向】上がり最速は不振 注目はタフな展開で浮上する「4角6番手以内」の先行馬

◆【前走ローテ】天皇賞・秋組が最多6勝と圧倒的も、コントレイルの気になる点とは

◆【人気傾向】昨年は人気通りの決着も、注意すべき「1番人気」に共通する好走条件

著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします