28日に東京競馬場で行われる第41回・ジャパンC(GI、芝2400m)の過去10年データを紹介する。
このレースで引退となる昨年の無敗三冠馬コントレイル、最強3歳世代の頂点に立った今年のダービー馬シャフリヤール、アルゼンチン共和国杯を快勝し、ここに駒を進めてきたオーソリティ、京都大賞典で復活Vを果たした2016年のダービー馬マカヒキに加え、今年は外国馬のジャパン、ブルーム、グランドグローリーの3頭も参戦する。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
◆【ジャパンカップ2021予想/追い切りジャッジ】シャフリヤールに辛口評価 「前走のダメージが思った以上に……」
■1番人気の好走条件に必要なのは
まず、過去10年の上位人気馬を読み解くと、1番人気は【4-1-2-3】で、勝率40.0%、連対率50.0%、複勝率70.0%と最多となる4勝を挙げ、馬券内に7回好走している。一方で、1番人気に推され好走した馬には共通点があり、アーモンドアイ(20年1着・18年1着)やキタサンブラック(17年3着・16年1着)、ジェンティルドンナ(13年1着・12年1着)はジャパンCに複数回出走経験があった。今年はコントレイルが2年連続で出走し、人気を集めそうなだけに注目が必要だろう。
なお2番人気は【1-2-3-4】とまずまずの成績。一方3番人気は【2-1-1-6】と次点の勝利数を挙げており、昨年のデアリングタクト(3着)、一昨年のスワーヴリチャード(1着)と2年連続で好走している。
また、4番人気が【2-1-0-7】と勝利数は2位タイの2回をマークしており、単勝回収値181%と度々穴をあけている。
昨年の三冠馬コントレイルと今年のダービー馬シャフリヤールが人気を分け合う形となりそうだが、他は混戦模様となりそうなだけに、過去10年の人気傾向からも最も良績を集めている1番人気を素直に信頼し、4番人気の馬の勝利も想定しておくことが馬券攻略のヒントとなりそうだ。
▼その他データ傾向
◆【枠順】コントレイルのラストランVに追い風 「複勝率50%超」の良枠に入る
◆【脚質傾向】上がり最速は不振 注目はタフな展開で浮上する「4角6番手以内」の先行馬
◆【前走ローテ】天皇賞・秋組が最多6勝と圧倒的も、コントレイルの気になる点とは
ジャパンカップ2021予想コラム一覧
▼追い切り予想
◆【S評価】“2強”を上回る「S」評価 心身ともに充実で「これ以上ない仕上がり」
◆【A評価】シャフリヤールを上回る「A」評価は人気の盲点 反応の機敏さは“特筆レベル”
◆【A評価】自己ベストマークのコントレイルに高評価 ラストランVへ「万全の状態」
◆【B評価】シャフリヤールに辛口評価 「前走のダメージが思った以上に……」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ・前編】シャフリヤールは△評価 単勝10倍以上の長距離砲に“一発”の気配
◆【穴馬アナライズ・後編Vol.1】前走好走は“古豪”復活の狼煙 単勝オッズ30倍以上の盲点を突く
◆【穴馬アナライズ・後編Vol.2】積極的に“買い”の惑星 立て直しに成功した実績馬を猛プッシュ
◆【穴馬アナライズ・後編Vol.3】3歳牝馬ユーバーレーベンを再評価 大敗から巻き返しの余地あり
◆【危険な人気馬・前編】2強の一角は“消し” 国内外GI馬9頭が集結した一戦で「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬・後編】コントレイルを上回る「勝負根性」と「血統適性」を持つ伏兵馬に本命視
▼データ予想
◆【騎手データ】ルメールは人気次第で極端な傾向 狙いは馬券内率60%の“主役”と穴の“GIハンター”
◆【データ攻略/前編】有力馬2頭に“明と暗” 立ちはだかる「勝率0%」の高き壁
◆【データ攻略/後編】秋の東京は「勝率100%」、“2強崩し”の可能性を秘めた人気の盲点
文・SPREAD編集部