13日に阪神競馬場で行われる第115回・京都記念(GII、芝2200m)のデータを紹介する。
昨年はオークスを制したラヴズオンリーユー、一昨年は秋華賞を制したクロノジェネシスが優勝しており、2年連続して牝馬が活躍している。今年も21年のオースク馬ユーバーレーベンが登録されている。また、菊花賞で1番人気の支持を得るも13着と大敗したレッドジェネシス、母にジェンティルドンナを持つ良血馬ジェラルディーナら4歳世代に加え、天皇賞・秋やジャパンCでともに4着と実力を示したサンレイポケットなどが出走予定だ。
ここでは過去10年のレース結果を基に予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
◆【京都記念2022予想/追い切り診断】人気馬を上回る「A」評価は推定40倍前後の穴馬 “付きっ切り”の調整で「ひと押しの可能性」
■最多4勝は6番人気
過去10年の上位人気馬を読み解くと、1番人気は【2-2-2-4】で、勝率20.0%、連対率40.0%、複勝率60.0%となっており、ここ5年連続で馬券に絡んでいる。ただ、2012年から19年の間は一度も1番人気が勝てていなかったものの、昨年のラヴズオンリーユー(1着)、一昨年のクロノジェネシス(1着)と牝馬が2年連続で優勝しているだけに、上位人気が予想されるユーバーレーベンには注意が必要だろう。
一方、2番人気は【0-2-3-5】勝率0.0%、連対率20.0%、複勝率50.0%と優勝がなく信頼を置くことは難しい。続いて3番人気は【2-4-2-2】勝率20.0%、連対率60.0%、複勝率80.0%と1番人気と並ぶ2勝を挙げており複勝率はトップの成績を残している。

また、最多となる4勝を挙げているのは6番人気で【4-0-1-5】勝率40.0%、連対率50.0%、単勝回収率612%と優秀な成績を残している。14年にデスペラードが単勝オッズ1.6倍の1番人気ジェンティルドンナを下して勝利している。
東京新聞杯でファインルージュが1番人気になったのに続き4歳牝馬のユーバーレーベンが人気の中心となりそうだ。過去10年の人気傾向から良績を集めている1番人気を素直に信頼し、6番人気の好走も想定しておくことが馬券攻略のヒントとなりそうだ。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】「最多7勝」を誇る8枠にマカヒキら伏兵馬が入る 昨年のオークス馬は“鬼門”の5枠に
◆【脚質傾向】人気ユーバーレーベンに危険信号 阪神開催で懸念される2つの「不安要素」
◆【前走ローテ】巻き返しを期する人気馬に追い風 該当する“レース格”と“距離”の「好走条件」
京都記念2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】“体質強化”の有力馬に最高評価「S」 前向きさ抜群で前走とは「雲泥の差」
◆【A評価】実績最上位の“古豪”に高評価 大一番に向け「力をフルに出せる状態」
◆【A評価】人気馬を上回る「A」評価は推定40倍前後の穴馬 “付きっ切り”の調整で「ひと押しの可能性」
◆【B評価】人気のレッドジェネシスに低評価 気持ちも乗らず「見えないストッパーがある」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“7人気”前後の盲点 「前走内容から激走の再現あり」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝“下位人気”の刺客 「目下の充実ぶりは軽視できない」
◆【穴馬アナライズVol.3】想定“30倍”前後の伏兵 「このメンバーに入れば一発ある」
◆【危険な人気馬-前編】人気の良血馬は“消し” 春の中距離路線を占う一戦で「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬-後編】メンバー最上位の“実績”を持つ「善戦マン」を本命視 「久々のV奪還があってもいい」
▼データ予想
◆【騎手データ】阪神開催で数値“急上昇” 驚異的な強さを発揮する「栗東のベテラン」に注目
◆【データ攻略-前編】“ウマ娘”でも人気を博すゴルシの娘に追い風 「馬券内率57%」で復活の狼煙を上げる
◆【データ攻略-後編】得意条件で浮上する想定“10人気”前後の穴馬 「馬券内率75%」の追い風で巻き返す
文・SPREAD編集部