■レッドジェネシス
【中間調整】3冠最終戦の菊花賞では1番人気に支持されたが、後方待機から最終4角で反応できず流れ込んだだけの13着に終わってしまった。かなりタフな馬場で行われた神戸新聞杯で好走した疲れが尾を引いていたのかもしれない。その後はノーザンファームしがらきへの放牧で立て直し。まずまず順調に回復したようで、京都記念を念頭に1月12日に栗東へ帰厩した。14日にウッドで終いを伸ばし、問題なく動けたことから京都記念一本に絞って調整されている。中間はウッドの併せ馬で入念にスタミナと実戦感覚を養う“友道厩舎流”の調教を順調に消化。ただし、仕掛けられてスパッと反応できない面が目立ち、1週前のCW追いも2頭追走の形から目一杯追われながら、それぞれに届かずの入線に終わっている。
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【最終追い切り】最終追いは藤岡康騎手を背に、栗東CWで併せ馬。デビュー前の3歳馬を追走し、インに入った直線で懸命に追われたがギアが上がらず併入止まりだった。相手がよくしたとも言えるが、やはり気迫不足な面は否めない。
【見解】3歳時もそこまで派手に動いておらず、稽古は地味なタイプ。それでも乗り込んだほどは気持ちが乗ってこず、ギアアップを阻む見えないストッパーがあるような雰囲気だ。神戸新聞杯の疲れがまだあるのか、それとも古馬となって気難しいところが出てきたのか。最終追いで強い負荷を掛けられたことで本番までに変わってくる可能性はあるものの、調整段できる気配は強調しづらい。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。