【天皇賞・春/騎手データ】条件合致で驚異の“連対率100%”に 抜群の安定感を誇るジョッキーとは

5月1日は阪神競馬場で伝統の長距離戦、天皇賞・春(GI、芝3200m)が行われます。古くは阪神芝3200mで行われたものの、1944年以降は京都芝3200mで定着。

ただし、京都競馬場の大規模改修工事のため、今年も阪神芝3200mが舞台となります。この阪神芝3200mが曲者で、2022年にこのコースが使われるのは2月の松籟Sと本競走のみ。絶望的にサンプルが足りません。

また、2020年以前の過去データは競馬場が異なるため、参考程度に留めたいところ。そこで今回は阪神競馬場改修後となる2006年以降の阪神芝3000m以上、かつ重賞のデータを基に、阪神の長距離重賞でデータ的に気になる騎手を見ていきます。

主な集計対象レースは阪神大賞典と昨年の天皇賞・春、菊花賞です。

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■阪神長距離重賞なら和田竜二騎手の出番

今年の天皇賞・春に騎乗する騎手の中で2006年以降阪神芝3000m以上の重賞で騎乗経験があるのは16名。各騎手の騎手データは次の通りです。

[2006年以降]阪神芝3000m以上重賞の騎手別成績

施行数が限られることもあって、騎手ごとの過去騎乗数に大きな開きが見られますね。そこで今回は過去騎乗数が4鞍以上ある8騎手を中心に見ていきます。

上記8騎手の中で着順と人気のバランスに優れ、連対率も33.3%と優秀な数値を記録するのが和田竜二騎手です。2011年の阪神大賞典では3番人気のナムラクレセントを1着に導いた同騎手ですが、注目は21年以降の抜群の安定感ですね。

今年の天皇賞・春でも騎乗するディープボンド(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)とのコンビで、2021年の阪神大賞典1着(3人気)、同年の天皇賞・春2着(1人気)、今年の阪神大賞典1着(1人気)と3戦連続連対中です。

また【和田竜二騎手】×【当日3番人気以内】は集計期間内【3-1-0-0】の勝率75%、連対率100%を記録。騎乗するディープボンドは当日1番人気が濃厚なため堅軸として考えて良さそうですね。

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■武豊騎手は人気次第、C.ルメール騎手は相手候補

続いてこの舞台で人気馬に騎乗する機会が多い武豊騎手、C.ルメール騎手について見ていきましょう。

まず武豊騎手ですが、2006年の阪神大賞典を制したディープインパクト(1人気)、翌年の阪神大賞典を勝利したアイポッパー(2人気)など5度の馬券絡みがあり、過去の騎乗数もトップタイとなる12鞍。この条件での経験が豊富な騎手です。

ただし、連対率は25%と悪くはないものの、単勝回収率46%、複勝回収率50%と両回収率が低くベタ買いはできません。【武豊騎手】×【2番人気以内】は【2-0-2-0】の勝率50%、単勝回収率140%、複勝回収率112%と数値が大きく上がるため騎乗馬の人気が大事ですね。

同騎手は今年の天皇賞・春で前日時点で11番人気のハヤヤッコ(牡6、美浦・国枝栄厩舎)に騎乗予定。当日2番人気にまで推されるのは難しいかもしれません。

そして武豊騎手以上に人気馬に跨る機会が多いC.ルメール騎手ですが、2017年の阪神大賞典こそ1番人気のサトノダイヤモンドで人気に応えたものの、昨年の阪神大賞典&天皇賞・春で騎乗したアリストテレスがブレーキに。

データ上は背負う人気を思えば少しリスキーで、軸よりは相手候補として考えたいところ。なお、同騎手は前日時点7番人気のハーツイストワール(牡6、美浦・国枝栄厩舎)に騎乗予定です。

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■川田将雅騎手はこの舞台では割り引きたい

最後に見ていくのが川田将雅騎手のデータです。はっきり申し上げるとこの条件では人気に応えられていません。

2008年阪神大賞典のアドマイヤフジ(2人気6着)、10年阪神大賞典のイコピコ(2人気9着)、20年阪神大賞典のキセキ(1人気7着)、そして21年菊花賞のレッドジェネシス(1人気13着)と人気を裏切ってしまうケースが多く、人気と比べると着順の落ち込みが目立ちます。

川田将雅騎手は今年の天皇賞・春で前日時点で8番人気のシルヴァーソニック(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)に騎乗予定。データに反する好走が今回は見られるのでしょうか。

以上、天皇賞・春の気になる騎手データのご紹介でした。データ注目騎手として文句なしのデータが見つかる和田竜二騎手を推奨いたします。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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