【天皇賞・春/危険な人気馬】「2強」崩しを目論む人気馬は“消し”評価 「追ってからの反応が鈍い」

5月1日、阪神競馬場で第165回天皇賞・春(GI、芝3200m)が行われる。春の芝長距離ナンバーワンを決める戦いに18頭がエントリー。今年は昨年の菊花賞で5馬身差の圧勝劇を演じたタイトルホルダー、昨年2着のディープボンドや4連勝中の上がり馬テーオーロイヤルなど好メンバーが揃った。

1番人気は、ひと頃の不振を完全に脱して2017年から5年連続で連対中。しかし過去10年の馬連平均配当は10362円と高く、20年には11番人気の伏兵スティッフェリオが2着に激走しており、完全に本命サイドへシフトチェンジしたと考えるのは早計か。特にヒモ荒れのケースに注意したい。

今回、天皇賞・春の「危険な人気馬」として取り上げるのは、4連勝中の上がり馬テーオーロイヤルだ。

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■前走GIII組に「勝率0%」の壁

昨年の青葉賞で15番人気ながら4着に健闘したあと、1勝クラス、兵庫特別(2勝クラス)、尼崎S(3勝クラス)と2000m以上のレースで勝ち星を重ねてオープン入り。迎えた前走のダイヤモンドSでは好位追走から直線で早めに抜け出すと、そのまま後続を寄せ付けることなく完勝。余力十分の強い勝ち方で重賞タイトルを獲得した。

伸び盛りの4歳馬で、長距離戦ではまだ底を見せていないだけに、GI制覇があってもおかしくない。しかし、前走のクラス別成績を調べると、GIIIからの臨戦は厳しい結果となっており、2015年に2着に入ったフェイムゲームのみ。

さらに過去10年で馬券に絡んだ馬の7割以上が2200~3200mのGIもしくはGIIで1着になっていた。フェイムゲームも14年のアルゼンチン共和国杯を制していたが、テーオーロイヤルはGIIでの優勝経験自体がない。

さらに同馬の特徴として、ポジションをとることはできるが、追ってからの反応が鈍い一面もある。今回展開のカギを握りそうなアイアンバローズがスローペースで2~3番手を追走し、2週目3コーナーから逃げ馬にプレッシャーをかけた場合、一気のペースアップに対応できず掲示板までという結果も想定される。

ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のテーオーロイヤルを「消し」とする。今年のメンバー構成から展開をイメージすれば、タイトルホルダーを中心に、アイアンバローズディープボンドヒートオンビートマカオンドールら、ある程度のポジションから競馬ができ、ペースが上がっても瞬時に反応ができる馬を上位に評価したい。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)


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