ポスティングシステムでのメジャー移籍を表明している佐々木朗希投手。ドジャース入りが有力との報道が先行する中、米スポーツメディア『The Athletic』は19日(日本時間20日)、「佐々木にとってレッドソックスが最適な球団」と紹介した。
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■スポンサー契約で収入を最大化へ
『The Athletic』はフリーエージェント(FA)市場に出ているトップ10選手に関して、それぞれに最も合う球団を提言。担当したのはレッズやナショナルズでGMを務めたジム・ボウデン氏で、佐々木については「レッドソックスが最適」と主張した。
23歳の佐々木はルール上マイナー契約しか結べず、入札合戦は発生しない。金銭的な条件で差が付かない以上、何を基準にチームを選ぶのか。
同氏はこの点について「彼は決断を下す際、安定性、ライフスタイル、そして選手育成におけるチームの実績を優先するつもりだ」と強調。その上で、もう一つの重要な要素としてスポンサー収入にスポットを当てた。
「彼は(年俸が上がる)調停権獲得まで3年、FAまで6年待つ必要がある。このため、その間における日本企業とのスポンサー契約が、将来のスター選手の収入を最大化するカギとなる」と説明。そして、スポンサー契約が期待できる球団として、大都市ボストンを本拠地とするレッドソックスの名前を挙げた。
■ド軍では大谷の影に隠れる可能性
加入が有力視されているドジャースでは大谷翔平投手、山本由伸投手の影に隠れる可能性があり、個人的なスポンサー契約ということに限れば、期待薄ということになるのかもしれない。
収入面の次に同氏が指摘したのは育成システム。「レッドソックスはアンドリュー・ベイリー投手コーチが指導する素晴らしい投球プログラムがある。アレックス・コーラ監督やクレイグ・ブレスロー編成最高責任者、そのほかオーナーグループの1人であるテオ・エプスタイン氏らリーダーたちが、ササキのために堅実な環境を提供するだろう」と説明。成長過程にある佐々木が、さらに飛躍できる土壌が用意されていると訴えた。
記事では触れられていないが、レッドソックスには侍ジャパンでチームメートだった吉田正尚外野手もおり、共闘が実現すれば日本のファンにとっては楽しみとなるはずだ。
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