【MLB】ドジャースがWS胴上げ投手と再契約すべき“3つの理由” 生え抜き右腕の「進化した球種」に公式サイト太鼓判

ドジャースからFAとなっているウォーカー・ビューラー
ドジャースからFAとなっているウォーカー・ビューラー(C)ロイター

2024年MLBを制しワールドチャンピオンに輝いたドジャース。苦しい投手事情のなか、ロバーツ監督がポストシーズンでみせた起用を称賛する声も多い。

中でも、優勝決定戦に中1日で抑えとしてマウンドに上った、ウォーカー・ビューラー投手の登板は驚きだったのではないだろうか。

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■生え抜き右腕は「再契約の価値あり」

ビューラーは、2015年に1巡目指名でドジャースに入団した生え抜き。2020年には、ワールドシリーズ優勝に貢献すると2021年には16勝をあげキャリアハイの成績を残し、まさに生え抜きのエースとして期待が高まっていた投手だ。しかし、2022年にトミー・ジョン手術を受けたことで2023年は全休。今季途中に復帰を果たしたものの、レギュラーシーズンではわずか1勝と成績を残せなかった。

ポストシーズンでは地区シリーズのパドレス戦で6失点と炎上したものの、リーグチャンピオンシップシリーズでのメッツ戦、ワールドシリーズでのヤンキース戦の2先発でいずれも無失点の好投をみせ復活を印象付けた。

【動画】ポストシーズンで輝きを放ったウォーカーの活躍シーン

そんなビューラーも今季終了と同時にフリーエージェント(FA)に。去就が注目されている投手の1人となっている。ポストシーズンで活躍したものの、シーズン中は低調な成績をみせた生え抜きのエース候補に対しては評価が二分しており、契約に慎重な声も聞こえてくる中、MLB公式サイトは、「ビューラーが再契約すべき価値のある選手である3つの理由」と題して残留を熱望する記事を掲載した。

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記事内では3つの理由として「強さを取り戻した速球」「ポストシーズンでみせた鋭い切れのナックルカーブ」「レパートリーに加わったスイーパー」をあげている。

■高評価の3球種をデータから分析

速球に関して「2018年~2021年にかけてフォーシームで279奪三振を記録したが、これはメジャートップ10に入る記録だった。2024年シーズンは、怪我によってその力が失われていたもののプレーオフでは、より“浮く球”となっており空振り率も上昇した」とデータをもとに紹介。10月のプレーオフではフォーシームの使用率が37%にまで上昇し、空振りを量産したことから、手術から2年が経過した2025年シーズンにこの速球を生かせば活躍するだろうと論じた。

また、ポストシーズンにおいて1本もヒットを許さなかったナックルカーブについても太鼓判。「レギュラーシーズンにおいて、メジャーで最も価値の低かったカーブがポストシーズンでは非常に鋭く落下しており空振り率が27%から39%へ上昇した」と、ビューラーの持ち球ナックルカーブの有効性を指摘している。フォーシームとのコンビネーションを用いれば、より好成績を残せるだろうと分析した。

そして、ここ最近新たに取り入れたというスイーパー。ヒットを許しながらも、空振り率が高い球種だったスイーパーは「レギュラーシーズンでは15インチから19,5インチまで水平方向への変化率が高くなった」指摘。コントロールに苦労するシーンも見られたが、うまく活用できればより強力な武器になると結論づけた。

現地報道では、ワールドシリーズを戦ったヤンキースが調査に乗り出すなど複数球団が獲得に名乗りをあげそうなビューラー。ドジャースにとって貴重な生え抜きのエース候補がどのような決断を見せるのか、ストーブリーグの動向から目が離せない。

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