国際招待競走・ジャパンカップ(GI、東京芝2400m)が28日、東京競馬場で行われる。
このレースで引退となる昨年の無敗三冠馬コントレイル、ハイレベルな3歳世代の頂点に立った今年のダービー馬シャフリヤール、前走のアルゼンチン共和国杯を快勝したオーソリティ、京都大賞典で5年ぶりの復活Vを決めた2016年のダービー馬マカヒキに加え、今年は外国馬のジャパン、ブルーム、グランドグローリーの3頭も参戦する。
ここでは予想のヒントになる「血統傾向」を分析していく。
◆【ジャパンカップ2021予想/追い切りジャッジ】シャフリヤールに辛口評価 「前走のダメージが思った以上に……」
■ダービー馬への過度な期待は禁物
東京芝2400mは、3コーナー付近の下り坂で一気にロングスパートの仕掛けが始まり、最後に長い直線を迎えるコース形状で、瞬発力だけでなくスピードの持続力が求められるタフな舞台設定だ。この傾向は、レースレベルが上がるほど顕著に現れる。

上図のように、長距離経験の少ない3歳馬が集まるダービーではスローペースになりやすく、スピードと瞬発力に長けているディープインパクト産駒の活躍が目立っている。それに対し、距離適性のある古馬が参戦するジャパンカップは、瞬発力だけでなくスピードの持続力も問われる条件となっているため、ディープインパクト産駒は【0-2-1-14】と不振傾向にある。一方で豊富なスタミナとスピードの持続力に長けているハーツクライ産駒が好成績を収めており、2019年スワーヴリチャード(3人気1着)や2017年シュヴァルグラン(5人気1着)がジャパンカップで好走している。
今年のダービー組からはディープインパクト産駒のシャフリヤールが出走してくるが、求められる好走条件が異なるジャパンカップなだけに、ダービーでみせた瞬発力が通用しない可能性が高い。
◆【ジャパンカップ2021予想/穴馬アナライズ・前編】シャフリヤールは△評価 単勝10倍以上の長距離砲に“一発”の気配
■スピードの持続力に富んだ米国ダートの血
2016年以降のジャパンカップ3着以内馬は以下の通り。

GI9勝のアーモンドアイやGI7勝のキタサンブラックなど、歴戦の名馬が名を連ね、実力通り決まりやすいレースではあるが、母父にスピードの持続力に優れる米国のダート血統を持つ馬が人気以上に好走していることがわかる。2017年に5番人気で1着のシュヴァルグランは母父Machiavellian(米国生産で種牡馬として、ドバイWCを2勝)、2019年に1着のスワーヴリチャードや2020年2着のコントレイルは母父Unbridled’s Song(父Unbridledがケンタッキーダービー、BCクラシック覇者)、2019年に5番人気で2着のカレンブーケドールは母父Scat Daddy(フロリダ・ダービーなど米ダートGI2勝)など、2016年以降、オッズ10倍以上で馬券になった馬の100%が、母父に米国ダートの血を持つ。
今年の該当馬は、以下の7頭。
・コントレイル(母父Unbridled’s Song)
・シャフリヤール(母父Essence of Dubai)
・ユーバーレーベン(母父ロージズインメイ)
・マカヒキ(フレンチデピュティ)
・モズベッロ(母父Harlan’s Holiday)
・サンレイポケット(母父ワイルドラッシュ)
・ウインドジャマー(母父アフリート)
中でも注目は、ユーバーレーベン。この馬自身がフローラSからのステップでオークスを制しているように、ゴールドシップ産駒の牝馬が芝2000mから芝2400mへの距離延長時【2-1-1-2】、勝率33.3%、複勝率66.7%、単回収値178、複回収値218、と穴を空けており、軽斤量を活かした一発に期待したい。
▼その他データ傾向
◆【枠順】コントレイルのラストランVに追い風 「複勝率50%超」の良枠に入る
◆【脚質傾向】上がり最速は不振 注目はタフな展開で浮上する「4角6番手以内」の先行馬
◆【前走ローテ】天皇賞・秋組が最多6勝と圧倒的も、コントレイルの気になる点とは
◆【人気傾向】昨年は人気通りの決着も、注意すべき「1番人気」に共通する好走条件
ジャパンカップ2021予想コラム一覧
▼追い切り予想
◆【S評価】“2強”を上回る「S」評価 心身ともに充実で「これ以上ない仕上がり」
◆【A評価】シャフリヤールを上回る「A」評価は人気の盲点 反応の機敏さは“特筆レベル”
◆【A評価】自己ベストマークのコントレイルに高評価 ラストランVへ「万全の状態」
◆【B評価】シャフリヤールに辛口評価 「前走のダメージが思った以上に……」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ・前編】シャフリヤールは△評価 単勝10倍以上の長距離砲に“一発”の気配
◆【穴馬アナライズ・後編Vol.1】前走好走は“古豪”復活の狼煙 単勝オッズ30倍以上の盲点を突く
◆【穴馬アナライズ・後編Vol.2】積極的に“買い”の惑星 立て直しに成功した実績馬を猛プッシュ
◆【穴馬アナライズ・後編Vol.3】3歳牝馬ユーバーレーベンを再評価 大敗から巻き返しの余地あり
◆【危険な人気馬・前編】2強の一角は“消し” 国内外GI馬9頭が集結した一戦で「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬・後編】コントレイルを上回る「勝負根性」と「血統適性」を持つ伏兵馬に本命視
▼データ予想
◆【騎手データ】ルメールは人気次第で極端な傾向 狙いは馬券内率60%の“主役”と穴の“GIハンター”
◆【データ攻略/前編】有力馬2頭に“明と暗” 立ちはだかる「勝率0%」の高き壁
◆【データ攻略/後編】秋の東京は「勝率100%」、“2強崩し”の可能性を秘めた人気の盲点
文・SPREAD編集部


















