26日に中山競馬場で行われる第66回・有馬記念(GI、芝2500m)の過去10年データを紹介する。
今年の皐月賞馬で、前走天皇賞・秋ではコントレイルやグランアレグリアを抑え勝利したエフフォーリア、このレースで引退が決まっている昨年の覇者クロノジェネシス、今年の菊花賞を制したタイトルホルダー、エリザベス女王杯で波乱の立役者となったアカイイトなど豪華メンバーが出走予定だ。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
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◆【有馬記念2021予想/追い切りジャッジ】高評価「A」は“意思疎通”を深めた人気馬 精神面に磨きがかかり「気配上々」
■信頼に応える1番人気
まず、過去10年の上位人気馬を読み解くと、1番人気は【6-1-1-2】で、勝率60.0%、連対率70.0%、複勝率80.0%と好成績。勝利を挙げているのは昨年のクロノジェネシス、2017年のキタサンブラック、16年サトノダイヤモンド、13年オルフェーヴル、12年ゴールドシップ、11年オルフェーヴルと名馬が揃う。一方で、19年に断然の1番人気に推されていたアーモンドアイ(単勝1.5倍)が9着に敗れる波乱もある。
2番人気は【1-1-3-5】で複勝率は50.0%とまずまずの成績を収めている。続いて3番人気が【1-1-2-6】となっている。
また、人気の盲点だった馬が2着に好走するシーンも多くみられ、昨年の11番人気サラキアを始め、17年8番人気クイーンズリング、15年5番人気サウンズオブアース、14年9番人気トゥザワールド、13年4番人気ウインバリアシオン、12年10番人気オーシャンブルー、11年7番人気エイシンフラッシュらが波乱を巻き起こしていた。クイーンズリングやエイシンフラッシュなど重賞実績のあった「前走GI惨敗馬」が有馬記念で人気を落として巻き返す傾向にもあるため、ジャパンCやエリザベス女王杯で実力を発揮できずに敗れた馬の激走も警戒しておきたいところだ。
天皇賞・秋でコントレイルやグランアレグリアを抑え勝利したエフフォーリアと昨年の覇者クロノジェネシスが人気を分け合う形となりそうだが、他は混戦模様となりそうなだけに、過去10年の人気傾向からも良績を集めている1番人気を素直に信頼することが馬券攻略のヒントとなりそうだ。
▼その他データ傾向
◆【枠順】エフフォーリアは昨年勝利の5枠に、クロノジェネシスは最多勝利の4枠へ
◆【血統傾向】過去3年で9頭中7頭が該当 浮上した“10人気”前後の穴馬
◆【脚質傾向】上がり最速の差しが活躍も、キタサンブラックの好走から導いた注目すべき馬とは
◆【前走ローテ】菊花賞組が最多4勝と好成績も、クロノジェネシスら凱旋門賞組の気になる点とは
有馬記念2021予想コラム一覧
▼追い切り予想
◆【S評価】最高評価「S」は抜群の“操縦性”と“精神力”を誇る有力馬 「動きも申し分ない」
◆【A評価】クロノを上回る高評価は10人気以下の穴馬 ブレのない走りで「躍動感満点」
◆【A評価】高評価「A」は“意思疎通”を深めた人気馬 精神面に磨きがかかり「気配上々」
◆【B評価】ラストランVを目論むクロノジェネシス、気になる「凱旋門賞のダメージ」は
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ-後編Vol.1】“単勝20倍”前後の伏兵 右肩上がりの成長で懸念点を払拭
◆【穴馬アナライズ-後編Vol.2】前日“10人気”前後の盲点 コース相性と展開利で波乱を演出
◆【穴馬アナライズ-前編】カギはパンサラッサの「大逃げ宣言」 名牝も沈んだ展開に“伏兵”台頭の可能性
◆【危険な人気馬・前編】人気の一角は“消し” 世代交代を占う今年最後のGPで「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬・後編】本命・対抗には黄金世代の3歳馬、連下にメロディーレーンを指名する「2つの理由」とは
▼データ予想
◆【騎手データ】最多4勝の池添謙一を警戒も、信頼すべきは条件合致で複勝率75%を誇る名手
◆【データ攻略/前編】連覇を狙うクロノジェネシスを後押しする、「複勝率100%」の追い風
◆【データ攻略/後編】勝負駆けを匂わす人気の盲点、“馬券内率70%超”の「ゴールデンコンビ」で大物喰い
文・SPREAD編集部