【有馬記念/追い切りジャッジ】高評価「A」は“意思疎通”を深めた人気馬 精神面に磨きがかかり「気配上々」

■タイトルホルダー

【中間調整】前が詰まってまさかの13着に終わったセントライト記念を経て、秋2戦目として挑んだ前走・菊花賞。弥生賞以来久々に逃げの手に出ると、道中で絶妙にペースを落とす鞍上の好騎乗もあり、結局直線で後続に影を踏ませることなく5馬身差の圧勝を収めた。その後、香港ヴァーズへの遠征も視野にあったようだが、11月3日に有馬記念への出走を陣営サイドは表明。放牧から11月26日に美浦へ戻り、時間を掛けてじっくり乗り込まれてきた。28日に坂路で14-14をこなすと、12月2日にはウッドでさっそく3F37秒7-1F11秒9(馬なり)と速いところを消化。牧場調整の順調さがうかがえる。翌週の9日に2週前追いをこなすのが本来の予定だったが、放馬するアクシデントがありスライド。影響が懸念されたものの11日、そして横山和騎手が騎乗した15日の1週前追いで豪快に動いており、気にしなくていいレベルだろう。

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【最終追い切り】最終追いも横山和騎手を背にウッドで3頭併せ。3秒近く先に行かせた2頭を追走し、直線では最内へ。結局外の2頭に遅れ入線に終わったものの、追走差は大きかったしタイトルホルダー自身の脚捌きは素軽さ満点。まったく無理をさせておらず、時計も上々だった。

【見解】放馬の影響でスライドした11日の追い切りでかなり強い負荷を掛けて好時計を出せたあたり、脚元などには一切の不安なしと見ていいだろう。1週前で初コンビとなる横山和騎手との意思疎通をしっかり深め、最終追いは遅れこそしたが前に馬を置いた状態で精神面に磨きを掛けたと思えば、上々の内容。菊花賞時も結局本番では結局逃げる形となったが、直前の追い切りは大きく先行させた馬にギリギリ追いつくか追いつかないかという内容だった。今回、坂路とウッドの違いこそあれど調整内容は前走を踏襲したもの。この調整法がこの馬にとっていいということだろう。気配は申し分なし。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


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