20日に東京競馬場で行われる第39回・フェブラリーS(GI、ダ1600m)のデータを紹介する。
ディフェンディングチャンピオンとして連覇に挑むカフェファラオ、前哨戦の根岸Sを快勝したテイエムサウスダン、東海S覇者スワーヴアラミスに加え、JBCスプリントを勝利したレッドルゼル、白毛馬ソダシなどバラエティー豊富なメンバーが出走する。
ここでは過去10年のフェブラリーSの結果を基に予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■根岸S組が最多4勝
過去10年で最多となる4勝を挙げているのは根岸S組で、該当する登録馬はソリストサンダー、タイムフライヤー(除外対象馬)、タガノビューティー(除外対象馬)、テイエムサウスダンが該当。根岸Sからのローテで挑んだ60頭のうち、本番で馬券に絡んだ9頭は根岸Sでも馬券内に好走していた。今回該当するのは1着馬・テイエムサウスダンと3着のタガノビューティー(除外対象馬)の2頭となっている。
根岸S 【4-2-3-51】 勝率6.7%、連対率10.0%、複勝率15.0%
東海S 【3-1-1-15】 勝率15.0%、連対率20.0%、複勝率25.0%
チャンピオンズC 【2-3-1-7】 勝率15.4%、連対率38.5%、複勝率46.2%
フェアウェルS 【1-0-0-0】 勝率100.0%、連対率100.0%、複勝率100.0%
東京大賞典 【0-2-2-11】 勝率0.0%、連対率13.3%、複勝率26.7%
川崎記念 【0-2-1-12】 勝率0.0%、連対率13.3%、複勝率20.0%
JCダート 【0-0-1-2】 勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率33.3%
次点は3勝をマークしている東海S組となる。馬券に絡んだ5頭に注目するとこちらも前哨戦の東海Sで馬券内に好走していたという共通点があった。今回該当するのはスワーヴアラミス、ブルベアイリーデ(除外対象馬)だ。
一方、注目のアイドルホース・ソダシが該当するチャンピオンズC組を見てみる。馬券に絡んだ6頭は必ずしも前走で馬券に絡んでいるわけではなく、16年のチャンピオンズCでソダシと同じ12着だったゴールドドリームは、17年のフェブラリーSを制している。ただ、過去10年間で9頭の牝馬が本レースに挑戦しているが1頭も馬券に絡めておらず、ソダシに対して全幅の信頼は置けない。他のチャンピオンズC組は、インティ、エアスピネル、カフェファラオが該当する。
また、前走の距離別に成績を分けてみると以下の通り。
1400m 【4-2-3-59】勝率5.9%、連対率8.8%、複勝率13.2%
1600m 【0-0-1-5】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率16.7%
1800m 【6-4-3-59】勝率8.3%、連対率13.9%、複勝率18.1%
2000m 【0-2-2-12】勝率0.0%、連対率12.5%、複勝率25.0%
2100m 【0-2-1-12】勝率0.0%、連対率13.3%、複勝率20.0%
優勝しているのは、前走1400m組と1800m組の2つで、頭数もここに集中している。
まず、1400mの内訳をみると1~3着はすべて根岸Sのものである。上位人気が予想されるレッドルゼルは、前走・JBCスプリントがこの前走1400m組に入るため、全幅の信頼を置くことができない。
また、1800m組のうち1・2着は東海S・チャンピオンズC・フェアウェルSの各ローテが分け合う形となっている。このローテに該当しないのが、TCK女王盃からのテオレーマ、BCディスタフからのマルシュロレーヌの2頭。この2頭はソダシとは臨戦過程が異なるものの、牝馬というだけでも当レースにおいて全幅の信頼は置きづらいだろう。
今回、馬券圏内だった根岸S組と東海S組を中心に馬券を購入することが的中のヒントになりそうだ。
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文・SPREAD編集部