【高松宮記念/騎手データ】条件合致で複勝率80%に上昇 軽視禁物の「栗東の名手」とは

明日27日は中京競馬場で春のGIシリーズ開幕戦・高松宮記念(GI、芝1200m)が行われます。2012年の中京競馬場改修後は施行条件に変更がないことから、2012年以降の高松宮記念の過去データを元に、気になる騎手データを見ていきます。

同週にドバイワールドカップデーが開催されることから、今年は川田将雅騎手、C.ルメール騎手、M.デムーロ騎手らGIで頼りになる騎手が不在。データが物を言うGIになるかもしれません。

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■高松宮記念で高連対率を誇るのは大ベテラン・岩田康誠騎手

今年の高松宮記念に騎乗する騎手の中で過去騎乗経験があるのは11名。各騎手の騎手データは次の通りです。なお、1番人気のレシステンシア(牝5、栗東・松下武士厩舎)に騎乗する横山武史騎手については、文章後半で触れます。

[2012年以降]高松宮記念の騎手別成績

何とも分かりやすいデータが算出されました。

過去3鞍以上の騎乗経験がある騎手で、人気以上の着順を記録した騎手が見当たりません。また、連対経験がある騎手が僅か3名に過ぎず、特定の騎手同士だけで争っている構図が見えてきます。

上記3騎手の中で最も高い連対率(37.5%)を記録しているのが、岩田康誠騎手。2014年のストレイトガール(1人気3着)、15年のストレイトガール(1人気13着)と連続で取りこぼしたこともありますが、13年のロードカナロア(1人気1着)、17年のレッツゴードンキ(2人気2着)、18年のレッツゴードンキ(3人気2着)と3度の連対があります。ただし、単勝回収率は16%と低いことから、頭よりは連軸候補として考えた方が良さそうです。

同騎手が今年の高松宮記念で跨るのが前日で6番人気のダイアトニック(牡7、栗東・安田隆行厩舎)。一昨年の3着馬がこの人気なら押さえて損はなさそうですね。

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■池添謙一騎手は人気次第

続いて池添謙一騎手について見ていきましょう。同騎手は2012年にカレンチャン(2人気)を優勝に導いていて、20年のグランアレグリア(2人気2着)でも好走しています。ただし、この2頭以外は人気薄の馬で、単勝回収率、複勝回収率とも50%に満たない数値となっています。

【池添謙一騎手】×【2番人気以内】に限れば【1-1-0-0】と連対率100%ですから、人気馬に跨った際は頼れる騎手と言えます。
さて、今年の高松宮記念で池添謙一騎手が騎乗を予定するのが前日で2番人気のメイケイエール(牝4、栗東・武英智厩舎)。当日も2番人気以内をキープできるようなら軸として信頼できそうですね。

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■頭なら福永祐一騎手

そして集計期間内最多となる2勝を誇る福永祐一騎手についても見ていきます。2012年のロードカナロア(1人気3着)、20年のタワーオブロンドン(1人気12着)という結果も見られますが、16年のビッグアーサー(1人気1着)、19年のミスターメロディ(3人気1着)、21年のインディチャンプ(3人気3着)らのように人気馬をしっかり好走させたことも多く、この舞台での走らせ方を熟知していると言えます。

なお【福永祐一騎手】×【栗東所属の牡馬】の組み合わせは過去【2-0-2-1】で連対率40%、複勝率80%と数値がさらに上昇。奇しくも今年跨るグレナディアガーズ(牡4、栗東・中内田充正厩舎)は栗東所属の牡馬で、過去の熱いパターンに該当します。初の1200m戦ではありますが、データ上は軽視禁物です。

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■横山武史騎手の中京芝1200m成績は

最後に過去高松宮記念の騎乗経験はありませんが、当日も1番人気に推されることが有力なレシステンシアに騎乗する横山武史騎手についてデータを検証します。

[2012年以降]横山武史騎手の中京芝1200m戦人気別成績

今回は横山武史騎手の中京芝1200m戦全体の成績と人気別の成績をまとめています。全体の数値を見ると、やや心もとないのですが、注目は2番人気から3番人気、4番人気から6番人気の人気帯で高い連対率を誇れていることですね。

現状、この舞台で6番人気以内であれば買いと判断できます。高松宮記念自体は今回が初騎乗となりますが、中京芝1200m戦での成績から割り引く必要はないでしょう。

今回はデータ注目騎手としてメイケイエールに跨る池添謙一騎手、グレナディアガーズに跨る福永祐一騎手、レシステンシアに騎乗する横山武史騎手の3名を推奨します。

▼その他、データ予想
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◆【高松宮記念2022予想/データ攻略-後編】雨が追い風に、「連対率100%」が強力後押しする伏兵馬とは

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高松宮記念 2022予想コラム一覧

▼追い切り診断
◆【S評価】有力馬に文句なしの「S」評価 「精神面は特筆レベル」

◆【A評価】レシステンシアに「A」評価 「昨年の鬱憤を晴らす可能性は十分」

◆【A評価】高評価は想定“10人気”以下 GI制覇へ「人事を尽くした調整」

◆【B評価】スプリント初挑戦のGI馬に辛口「B」 脚周りより不安な面とは

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝“8人気”前後の盲点 「展開次第で波乱の立役者に」

◆【穴馬アナライズVol.2】想定オッズ“30倍”前後の伏兵 「タフな馬場も問題なし」

◆【穴馬アナライズVol.3】馬券内で“万馬券”射程 「ポテンシャルは他馬と差はない」

◆【危険な人気馬】前走快勝のGI馬は“消し”評価 「不安要素の方が大きい」

▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】春のGIシリーズが開幕 昨年のリベンジを狙うレシステンシアは4枠に入る

◆【血統傾向】中京芝1200mで浮上する“大穴” 「激走の可能性が高い」

◆【脚質傾向】人気一角に“勝率0%”の警鐘 理想ポジションは「好位差し」

◆【前走ローテ】中心は前走・阪急杯組 グレナディアガーズには試練のデータ

◆【人気傾向】上位人気の決着例は多数 少点数で攻めるのがベターか

著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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