27日に中京競馬場で行われる第52回・高松宮記念(GI、芝1200m)の過去10年データを紹介する。
昨年、本レース2着、スプリンターズSと香港スプリントでも2着と惜敗続きのレシステンシアに、前哨戦・シルクロードSで重賞4勝目を挙げたメイケイエール、暮れの阪神Cで朝日杯フューチュリティS以来の勝利を飾ったグレナディアガーズら、層の厚い4歳世代が挑む。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
◆【高松宮記念2022予想/追い切り診断】レシステンシアに「A」評価 「昨年の鬱憤を晴らす可能性は十分」
■グレナディアガーズに黄信号
過去10年、逃げ【1-0-1-8】、先行【5-3-3-28】、差し【4-6-6-64】、追込【0-1-0-49】で先行が最多5勝、続いて差しが4勝。スプリント戦だが逃げ切りは厳しく、一方で直線の長い中京とはいえ追込も苦戦傾向にある。

逃げ切ったのは2020年のモズスーパーフレアで9番人気1着の大金星。しかし、この年は1位入線のクリノガウディーが4位降着で、実質の逃げ切りは2009年のローレルゲレイロまで遡る。
先行は勝率12.8%、連対率20.5%、複勝率28.2%でオールトップの数値。差しは勝率5.0%、連対率12.5%、複勝率20.0%と、この数値を見れば「好位差し」が理想のポジションか。
追込一辺倒は厳しく、過去10年で4角10番手以下は【0-5-2-71】と2着が最高。2020年のグランアレグリアは4角12番手からの追い込みで、前述のモズスーパーフレアをハナ差捕らえきれず、3位入線で繰り上がりの2着に敗れている。
芝1200mで好位追走の競馬ができるレシステンシアとメイケイエールは合格ラインだが、芝1400mの阪神Cで道中10番手から差しの競馬となったグレナディアガーズ、初のスプリント戦となるサリオス、追込脚質のナランフレグらは評価を下げたい。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】春のGIシリーズが開幕 昨年のリベンジを狙うレシステンシアは4枠に入る
◆【血統傾向】中京芝1200mで浮上する“大穴” 「激走の可能性が高い」
◆【前走ローテ】中心は前走・阪急杯組 グレナディアガーズには試練のデータ
◆【人気傾向】上位人気の決着例は多数 少点数で攻めるのがベターか
高松宮記念&ドバイワールドカップデー 2022予想コラム一覧
高松宮記念 予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】有力馬に文句なしの「S」評価 「精神面は特筆レベル」
◆【A評価】レシステンシアに「A」評価 「昨年の鬱憤を晴らす可能性は十分」
◆【A評価】高評価は想定“10人気”以下 GI制覇へ「人事を尽くした調整」
◆【B評価】スプリント初挑戦のGI馬に辛口「B」 脚周りより不安な面とは
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝“8人気”前後の盲点 「展開次第で波乱の立役者に」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定オッズ“30倍”前後の伏兵 「タフな馬場も問題なし」
◆【穴馬アナライズVol.3】馬券内で“万馬券”射程 「ポテンシャルは他馬と差はない」
◆【危険な人気馬】前走快勝のGI馬は“消し”評価 「不安要素の方が大きい」
▼データ予想
◆【騎手データ】条件合致で複勝率80%に上昇 軽視禁物の「栗東の名手」とは
◆【データ攻略-前編】メイケイエールのGI初制覇に暗雲、降りかかる「馬券内率0%」とは
◆【データ攻略-後編】雨が追い風に、「連対率100%」が強力後押しする伏兵馬とは
ドバイワールドカップデー 予想コラム一覧
◆【ドバイゴールデンシャヒーン2022予想/3連複5点勝負】日本馬レッドルゼルを本命視 穴は想定“10人気”の地元UAE勢
◆【ドバイターフ2022予想/3連単24点勝負】断然人気シュネルマイスターは「パンサラッサの大逃げに苦戦」
◆【ドバイシーマクラシック2022予想/3連複15点勝負】日本馬5騎から選ぶ“軸馬” 狙いは「妙味ありの外国勢」
◆【ドバイワールドカップ2022予想/3連単36点勝負】チュウワウィザードは“消し”評価、中心は米国最強馬
日経賞 過去10年データ
◆【日経賞2022/枠順・騎手データ】データグラフから読み解く狙うべき馬とは
◆【日経賞2022/前走ローテ】動くデータグラフから読み解く狙うべき馬とは
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文・SPREAD編集部