■サリオス
【中間調整】昨年はなかなか勝ち負けの競馬にならなかったが、逃げの手に出た前走・香港マイルで3着。復調気配を感じさせ、あり余る前進気勢を損ねない方が持ち味が出せることを示した一戦でもあった。もとより短距離路線待望論はささやかれており、満を持しての初スプリント挑戦となる。2月26日に美浦へ帰厩。海外遠征帰りかつ痛めた蹄のケアがあり、また常に弱さを抱える右トモの様子も確認しつつと苦心の調整が続いたが、徐々に動きに素軽さが戻っている。初時計だった3月4日のウッド追いは平凡だったが、併せ馬を1本挟んだ1週前の3頭併せでは終いにビシッと追われ最先着を果たした。
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【最終追い切り】最終追いは2歳時以来のコンビ結成となる石橋騎手が騎乗し、ウッドで併せ馬。準オープン馬を追走し直線ではインへ潜り込むが、そこからのの反応がややモタモタしており、なかなか相手と鼻面を合わせるまでに至らない。ゴール手前でジワッと伸びてなんとか併入に持ち込んだ。
【見解】最終追いは相手が走り過ぎた感もあるが、やはり気持ちのスイッチが入るのがワンテンポほど遅かった印象。全体のスピード感はさすがの迫力を感じさせるが、脚の出し入れ、レース中のメリハリという面では不安が残る。蹄やトモは現状問題なさそうで、そのあたりはさすがの厩舎力と言えるが、乗り出す時期が遅くなった影響は否めない。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。
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競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。