【札幌記念/騎手データ】条件合致で驚異の数値上昇も 注目は伏兵に跨る“勝率75%”のジョッキー

 

【札幌記念/騎手データ】条件合致で驚異の数値上昇も 注目は伏兵に跨る“勝率75%”のジョッキー

21日は札幌競馬場でサマー2000シリーズの第4戦目・札幌記念(GII、芝2000m)が行われます。

スーパーGIIとしてお馴染みの札幌記念を対象に、気になる騎手データを見ていきましょう。今回は2013年の函館開催を除く2000年以降の過去データを集計対象として気になる騎手データを見ていきます。

◆【札幌記念2022予想/追い切り診断】GI馬にまさかの低評価「B」 走れる状態だが「キンキンの仕上げではない」

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■イチオシはレジェンド・武豊騎手

今年の札幌記念に騎乗する騎手の中で2000年以降のレースで騎乗経験があるのは14名。各騎手のデータは次の通りです。

[2000年以降]札幌記念の騎手別成績(2013年の函館開催を除く)

表から一目瞭然ですが、札幌記念は騎手別成績に分かりやすい傾向が出ています。好走が特定の騎手に集中するため連対経験がある騎手は僅か4名のみ。この傾向は今年も変わらないかもしれませんね。

その4名を中心に見ていくと、真っ先に名があがるのが勝率75%と驚異的な数値を誇るレジェンド・武豊騎手です。2003年のサクラプレジデント(2人気1着)、04年のファインモーション(1人気1着)、06年のアドマイヤムーン(1人気1着)と3勝とも人気馬で挙げたものですが、2000年以前もエアグルーヴの連覇など4勝していて、函館開催時も含むと通算8勝を誇る札幌記念男でもあります。札幌記念の勝たせ方を熟知している騎手ですね。

同騎手は今年の札幌記念で前日7番人気のマカヒキ(牡9、栗東・友道康夫厩舎)に跨ります。昨年の京都大賞典で約5年ぶりの勝利を挙げた同馬ですが、以降は3戦連続でフタ桁着順に終わっていますね。ただし、武豊騎手が跨る以上、軽視はできないでしょう。

この人気でどうかという課題はありますが、パンサラッサとジャックドールが飛ばすようなら展開的には向きそうです。

◆【札幌記念2022予想/血統傾向】驚異の単回収値「1195」に合致 想定“10人気”以下の穴馬に期待

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■人気と着順のバランスなら藤岡佑介騎手

続いて肝心の連対実績こそありませんが、人気と着順のバランスが優れる藤岡佑介騎手を見ていきましょう。同騎手は2005年に13番人気のコイントスで3着に好走。以降も2009年のトーセンキャプテン(13人気5着)、18年のサウンズオブアース(13人気4着)などの人気薄を惜しいところまで導いています。

過去10鞍中8鞍で人気以上の着順を確保していることから、人気以上の着順が今年も見込めそうです。

同騎手が今年の札幌記念で騎乗を予定するのが前日2番人気のジャックドール(牡4、栗東・藤岡健一厩舎)。ほぼ人気以上の着順に導いてきたことを考えると頭までありそうですね。

◆【札幌記念2022予想/穴馬アナライズVol.3】想定“10人気”前後の刺客 「自慢の末脚でまとめて差し切る」

【札幌記念/穴ライズ】想定“10人気”前後の刺客 「自慢の末脚でまとめて差し切る」

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■吉田隼人騎手、C.ルメール騎手も欠かせない

続いて前日1番人気のソダシ(牝4、栗東・須貝尚介厩舎)で2年連続の参戦となる吉田隼人騎手について見ていきましょう。同騎手は昨年のソダシ以外にも2011年のアクシオン(5人気2着)で連対実績がありますね。

数字が跳ね上がる激熱パターンは見つかりませんが、人気だからといって嫌うだけの理由も見当たりません。基本的に1つの上の着順が見込めますから、軸扱いが正解でしょう。

最後はC.ルメール騎手。昨年こそ4番人気のサトノセシルで11着に崩れてしまいましたが、2016年のネオリアリズム(5人気1着)、18年のマカヒキ(1人気2着)、19年のフィエールマン(1人気3着)と堅実なレースを続けてきました。

注目は騎乗馬の所属と性別で【C.ルメール騎手】×【関東馬】×【牡馬】の組み合わせは過去【1-0-1-0】と連対率50%、複勝率100%と数値が一気に上昇。奇しくも今年騎乗を予定する前日4番人気のグローリーヴェイズ(牡7、美浦・尾関知人厩舎)は関東の牡馬。熱いパターンに該当するため狙い目と考えます。

以上、札幌記念の気になる騎手データでした。4騎手を取り上げましたが、データ注目騎手としてのイチオシはマカヒキに跨る武豊騎手です。金子真人オーナーの馬は馬でもマカヒキのパターンに期待します。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

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