■ユニコーンライオン
2021年の宝塚記念以来、約1年ぶりの実戦となった前走・プロキオンSでは、先行集団の一角からレースを進めたものの、早々と余力をなくしシンガリの16着に敗退した。これまでの走りを考えれば物足りない内容ではあったが、長期休養明けに加えて、実績のないダート戦だったことを思えば致し方なしか。まずはアクシデントなく、無事に回ってきたことを評価したい。
◆【札幌記念2022予想/追い切り診断】パンサラッサを上回る最高評価「S」 絶好の気配で「文句の付けようがない」
昨年の宝塚記念では、果敢に逃げて2着に好走し、あわやのシーンを演出している。最後の直線では勝ち馬クロノジェネシスの末脚にこそ屈したものの、一度は前に出られたレイパパレを差し返す勝負根性を見せており、この走りができれば好メンバーが揃った今年の札幌記念でも上位争いに加われる。
札幌の芝コースは2020年8月に開催されたSTV賞以来の2度目。このときは10着に敗れているが、休み明けだったことに加えて順調さを欠いていた時期だった。同じく洋芝の函館で2勝をマークしており、小回りに対応できる機動力も持ち合わせていることから、決してこのコースがダメというわけではないだろう。前々でうまく流れに乗り、最後まで渋太く粘りこんで波乱を巻き起こしたい。
▼その他、穴馬予想
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札幌記念2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
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▼データ予想
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▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】勝率0%の“鬼門”にパンサラッサとジャックドール ソダシは5枠10番に入る
◆【血統傾向】驚異の単回収値「1195」に合致 想定“10人気”以下の穴馬に期待
◆【脚質傾向】差しが最多の5勝で圧倒も、条件合致で勝率50%越えのデータとは
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。