■ノースブリッジ
【中間調整】3歳時はザ石の影響などがありクラシック本番にこそ出走はしなかったが、葉牡丹賞の4馬身差圧勝やラジオNIKKEI賞3着など素質の片鱗は見せていた。今年に入り準オープン、そして前走のエプソムCと連勝し本格化の兆しを感じさせている。前走後は在厩でじっくり調整。8月10日から丹念に坂路15-15、ウッド14-14を積み重ね基礎体力の増強に努めてきた。9月14日にウッド5F70秒を切る数字を出し、馬に実戦が近づいてきたことを知らせ、そこから徐々に攻めを強化している。22日、そして29日と岩田康騎手が2週続けて美浦入りしウッド併せ馬に騎乗、追走先着を連発。ラスト1Fは馬場の内を通ったとはいえ、いずれも11秒3をマークと丹念に乗り込んできた成果をアピールしている。
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【最終追い切り】ここまで豊富な乗り込みを行っており、レース当週は確認程度。終始馬なりながら前向きさを感じさせる行きっぷりを見せ、直線も躍動感あふれるフットワークを披露した。単走を感じさせず、気迫や活気は上々。
【見解】在厩での長期間調整は過去2走で成功したパターン。今回もそれを踏襲しており、陣営がこの調整方法を完全に手の内に入れている感がある。図ったような好状態にあるし、鞍上との息もピッタリ。間隔があっても走れるのは過去2走で証明済みだ。相手は一気に強くなるが、互角以上の走りは可能だろう。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。