【天皇賞・秋/追い切り診断】3歳勢の一角に“文句なし”「S」評価 「現時点でやれることはやり切った」

■イクイノックス

【中間調整】昨年秋の東京スポーツ杯2歳Sを快勝。そこから5カ月ぶりのぶっつけという異例の臨戦過程で臨んだ皐月賞では、同厩ジオグリフに1馬身差の2着だった。続く日本ダービーはかなり後方からの競馬となり、馬込みで脚を溜めると進路が開けた直線では鋭い脚を発揮。ドウデュースを追い詰めるも、クビ差だけ届かずまた2着という結果に。春2冠はいずれも大外枠スタートだったし、いずれも負けて強し。重賞勝ち鞍は2歳GIIひとつのみだが、国内最強の一角を占めると言っていい存在だろう。ダービー後に両前脚を痛めたことが報じられたが、重度ではなかったよう。放牧でじっくり英気を養い、7月上旬の時点で天皇賞・秋を目指すことがオーナーサイドから表明されている。9月30日に予定通り美浦へ帰厩し、当初は体質面を考慮して軽めの時計で調整。19日の1週前追いでC.ルメール騎手が騎乗。ここでスカイグルーヴを追走するウッド併せ馬で、中間初と言っていい強い負荷を掛けられた。手前の変換にぎこちなさはあったものの、伸びそのものは力感たっぷり。体を大きく使って追走併入としている。

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【最終追い切り】ウッドコースで前後に馬を置き、直線では左右からタイトに挟まれる3頭併せ。プレッシャーをものともせず進み、気合いを入れられたラストでスムーズに加速する。結局手応え最優勢で1頭に先着、1頭と併入とした。

【見解】体質の弱さを考慮しメリハリをつけて調整されているが、最終追いで見せた抜群の集中力と動きからサジ加減はぴったりだったようだ。体質強化となり、もっとバリバリ攻められればどれだけのパフォーマンスを見せるのか……という思いはあるにせよ、現時点でやれることはやり切っている。ここでGI初戴冠となる可能性は十分。

総合評価「S」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


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