30日に東京競馬場で行われる第166回天皇賞・秋(GI、芝2000m)の過去10年データを紹介する。
今春のドバイシーマクラシックを制した昨年の日本ダービー馬シャフリヤール、札幌記念で重賞2勝目を飾ったジャックドール、ドバイターフでGI初制覇を飾ったパンサラッサら古馬勢に、今年の皐月賞と日本ダービーで2着のイクイノックス、皐月賞馬ジオグリフら3歳勢が挑む。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
◆【天皇賞秋2022予想/追い切り診断】3歳勢の一角に“文句なし”「S」評価 「現時点でやれることはやり切った」
■馬券内率9割を誇る1番人気
過去10年、1番人気は【5.3.1.1】勝率50.0%、連対率80.0%、複勝率90.0%と驚異的な信頼度を誇る。唯一、馬券外に敗れたのは2018年の10着スワーヴリチャードだが、この年は同馬の単勝オッズ2.5倍に迫る3.1倍の2番人気レイデオロが勝利した。
1番人気の単勝オッズ1倍台は2戦2勝の鉄板で、2.0~2.9倍は【0.2.1.1】、3.0~3.9倍は【3.1.0.0】と混戦時の1番人気でも結果を残していることになる。
一方、2番人気は【1.2.3.4】勝率10.0%、連対率30.0%、複勝率60.0%と、1番人気からガクンと数値が落ちる。2年連続で3着に健闘しているものの2019年にはサートゥルナーリアが6着と馬券外に沈んだ。
◆【天皇賞秋2022予想/血統傾向】復調気配の想定“10人気”前後に注目 馬券内率4割の単回収値「148」条件に合致
■単勝オッズ10倍台は要チェック
3番人気も【1.1.1.7】で不安定。4番人気は【0.1.0.9】と不振傾向にあり、むしろ【3.1.0.6】の5番人気が好走している。5番人気は2012年のエイシンフラッシュ、13年のジャスタウェイ、14年のスピルバーグと3連勝の歴史もあり、近年では20年のフィエールマンが2着に突っ込んだ。
6~10番人気は【0.2.4.44】。うち4回の3着は6番人気で、さらに絞り込むと3回は単勝オッズ10.0~14.9倍のゾーンにいた。全体で見ても単勝オッズ10.0~19.9倍は【3.2.3.17】と高いパフォーマンスを示しており、このオッズ帯に入ってくる馬にはマークしておきたい。
1、2、3番人気のワン・ツー・スリーは過去10年で昨年の1回のみ。1+2番人気の組み合わせは5回、1+3番人気の組み合わせは3回、2+3番人気の組み合わせは1回となっている。1番人気を軸に本線は上位人気、これに単勝オッズ10倍台の中穴を組み合わせるのがセオリーだ。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ジャックドールは5枠9番 3歳馬イクイノックスとジオグリフは最多4勝の好枠に入る
◆【血統傾向】復調気配の想定“10人気”前後に注目 馬券内率4割の単回収値「148」条件に合致
◆【脚質傾向】4角5番手以内の“横綱競馬”が主流 勝算ありのジャックドール
◆【前走ローテ】シャフリヤールに“不安”データ、春GI直行組の「好走条件」を考察
◆【動画プレーバック/天皇賞・秋2021】3番人気エフフォーリアが2強を堂々と破り19年ぶりの3歳馬の優勝を飾る
天皇賞・秋2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】3歳勢の一角に“文句なし”「S」評価 「現時点でやれることはやり切った」
◆【追い切り診断】シャフリヤールを上回る高評価 好気配キープで「GI奪取へノンストップ」
◆【追い切り診断】GI馬にまさかの低評価「B」 仕上げの比重は「次走に傾いている感」
◆【追い切り診断】高評価「A」に“大駆け”の可能性 「負荷、本数ともに前走時を凌駕」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】前日“10人気”前後の盲点 「この人気はお買い得の一言」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“20倍”以上の刺客 「前走で歯車が噛み合った」
◆【穴馬アナライズVol.3】覚醒した“8人気”前後の伏兵 「“どデカい”穴を開ける資格」
◆【危険な人気馬】3歳世代の一角は“消し” 「メイチ勝負で完敗の前走が実力」
▼データ予想
◆【騎手データ】軸は馬券圏内率“8割超え”の名手も、人気以上に導く穴男に注目
◆【データ攻略-前編】イクイノックスに「馬券内率8割」超えも、人気一角に“鉄板”条件
◆【データ攻略-後編】GI初挑戦組に「連対率70%」超え さらなる好材料で激走の予感
文●SPREAD編集部