【天皇賞・秋/追い切り診断】高評価「A」に“大駆け”の可能性 「負荷、本数ともに前走時を凌駕」

■カラテ

【中間調整】春は東京新聞杯3着、中山記念2着と来ていたがその後のマイラーズCで7着、安田記念で16着と尻すぼみ。高橋祥泰調教師の定年引退による厩舎解散に合わせ、押せ押せで使ってきた反動が出たのかもしれない。もちろん栗東・辻野厩舎への転厩で調整が手探りにならざるを得なかった部分もあるだろう。3カ月の休養で立て直されての復帰戦が前走・新潟記念。転厩後の不振と久々の2000m戦、それでいてトップハンデ57.5キロを課せられており10番人気という評価で臨んだ一戦だったが、中団から力強く脚を伸ばし見事に勝利を掴んでみせた。この距離でやれるところを証明したことから、次戦として天皇賞・秋を設定。放牧を挟んで9月末に栗東へ帰厩し、10月2日に中間初時計として坂路14-14をこなした。13日、19日と続けてウッド3頭併せを敢行。「2000mのGI」を意識した調整で、特に19日の1週前追いでは序盤で絶妙に折り合い、ラストでスパッと切れるメリハリある動きを見せていた。

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【最終追い切り】2週連続のCW3頭併せでスタミナと実戦感覚を研ぎ澄まされており、輸送を控えるレース当週はリラックスさせて気分良く末を伸ばす坂路単走追い。他厩舎の馬を前に見つつの登坂でも、エキサイトせず自分の走りに集中して進む。ラストで促されると一気に回転数を上げ、まったくの馬なりのまま鋭く伸びた。遅い時間帯で馬場が荒れていたことを含めて考えると、時計以上の秀逸な動きだったと言える。

【見解】前走時でもまだ爪の弱さが考慮され、かつ夏負け気味でもあったらしく攻めはソコソコ。それでも強い勝ちっぷりを見せたように、左回り2000mへの適性は相当高いと見るべきだろう。旧・角居厩舎でキセキなどを手掛け同厩舎のスポークスマン的存在として活躍、現在は辻野厩舎でカラテを手掛ける腕利き・清山助手の見立てがズバリといったところだ。この中間は涼しい気温、そして爪の状態が安定しているようで負荷、本数ともに前走時を凌駕。最終追いで見せた気迫、動きともに申し分ないものだった。大駆けの可能性十分。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


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