【マイルCS/血統傾向】「馬券内率7割」超えに合致 勢いに乗る想定“10人気”前後に注目

20日に阪神競馬場で行われるマイルチャンピオンシップ(GI、芝1600m)の「血統傾向」を分析する。

桜花賞やヴィクトリアマイルを勝つなど芝マイルで無敗のソダシや、前走の毎日王冠で2年ぶりの勝利を挙げたサリオス、スプリンターズS9着から距離を得意のマイルに戻してきたシュネルマイスター、今年のNHKマイルCを制し3歳マイル王として参戦のダノンスコーピオンなど、秋のマイル王決定戦に見応えのあるメンバーが揃った。

ここでは、血統データから読みとくマイルCSの推奨馬を紹介する。

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■阪神芝1600mは瞬発力を重視

今年も京都競馬場改修工事のため、阪神で開催される。そのため、2020年以降に行われた阪神芝1600mの重賞レースの中から10~12月開催のレースに絞ったデータを集計。そのうち、3着内馬の血統表は以下の通り。

図を見てみると、サンデー系種牡馬が該当9レース中6勝を挙げており、なかでもディープインパクト系種牡馬は【4.1.3.21】(勝率13.8%、連対率17.2%、複勝率27.6%/単回収値36)と、高い勝率をマーク。この4勝のうち2勝は2020、21年とマイルCSを連覇したグランアレグリアが含まれており、レース適性が高いと言えそうだ。

また、残りの3レースのうち2勝を挙げているノーザンダンサー系種牡馬も好走例が多く、その集計成績は【2.2.2.14】(勝率10.0%、連対率20.0%、複勝率30.0%/単回収値103)。なかでも2020年の朝日杯フューチュリティSを7番人気で制したグレナディアガーズや昨年の阪神ジュベナイルFを8番人気で2着に好走のラブリイユアアイズなど、サドラーズウェルズ系の種牡馬から2頭も穴馬の連対馬を輩出しており、人気薄を狙うならサドラーズウェルズの血に注目したい。

このようにディープインパクト系やサドラーズウェルズ系が好走できる理由はコース形態にある。阪神芝1600mは外回りコースを使用しており、直線が長くコーナーも緩やかで、4コーナーから直線途中まで一気に下るレイアウト。そのため、スローになりやすく鋭く切れる馬が有利。例に漏れず、阪神で行われた過去2回のマイルCSでも連対した4頭全て上がり2位以内の脚を使っている。そこで、瞬発力に富んだディープインパクトの血やスロー競馬が主流の欧州血統であるサドラーズウェルズの血の出番というわけだ。

そこで今回はディープインパクト産駒と母系にサドラーズウェルズの血を持つ馬からそれぞれ1頭を推奨馬としてピックアップしたい。

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1頭目は、ディープインパクト産駒のファルコニア。前走の京成杯は、スローと判断して途中から奇襲をかけて早めに抜け出たミッキーブリランテを差し切り待望の重賞初制覇。大幅な相手強化となるが、近5走全て3着内に入っているように勢いに乗っておりここも軽視はできない。

また父ディープインパクト×母父Woodman系の牡馬はやや晩成タイプが多く、キャリア16-20戦時の成績が【4.1.4.10】(勝率21.1%、連対率26.3%、複勝率47.4%/単回収値87)と優秀だ。なかでも芝重賞に出走した関西馬に限ると【3.0.3.2】(勝率・連対率37.5%、複勝率75.0%/単回収値171)と高いレベルのレースにおいて強さを発揮しており、キャリア19戦と完成期を迎えた現在、GIの舞台でどこまで通用するか注目したい。

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2頭目は、父ロードカナロア×母父Sligo Bay(サドラーズウェルズ系)のダノンスコーピオンをピックアップ。前走の富士Sでは3着に敗れてしまったが、勝ったセリフォスより斤量が2キロ重い中での0秒1差ならば十分逆転できそう。

また、父ロードカナロア×母父サドラーズウェルズ系の牡馬が芝1600mに出走すると【6.5.5.9】(勝率24.0%、連対率44.0%、複勝率64.0%/単回収値100)と高い好走率を誇っている。なかでも、中3週以内でかつ前走もマイルを使っていた馬に限ると【3.0.2.1】(勝率、連対率50.0%、複勝率83.3%/単回収値261)と抜群の回収率をマークしているように期待値が高い。2018年ステルヴィオ以来の3歳馬による優勝が一番近いのはこの馬か。

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文●中井達也(SPREAD編集部)


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