今週は阪神競馬場でマイルチャンピオンシップ(GI、芝1600m)が行われる。近年は堅い決着が続いているが、今年は良くも悪くも掴みどころのないメンバーが揃った印象。波乱の目は想定すべきだろう。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「プラスデータ」としてソウルラッシュを取り上げる。
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■想定馬場での勝率100%
今年に入ってマイラーズCを勝利し、富士Sでは2着とマイル路線での充実が目立つソウルラッシュ。とはいえ安田記念は13着と惨敗を喫しており、GIの壁は分厚くも映るが……ここで紹介したいのは週末の馬場想定に即した以下のデータだ。
・稍重-重馬場の成績【3.0.0.0】
道悪では3戦3勝と負け知らず。特筆すべきは稍重で施行されたマイラーズCで、2-4着馬が4角3番手以内の前残り決着を4角13番手から突き抜けた。それ以外の2勝時における2着馬は先週オーロCを制したウインシャーロット。一定のレースレベルも保証されるだろう。
ペルシアンナイトやスプリンターズSのジャンダルムなど、叩き2戦目のGI制覇が目立つ池江厩舎。同厩舎所属かつ叩き2戦目ローテ、さらに雨予報の日曜阪神となれば絶好のチャンス到来と言えそうだ。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。