■キミワクイーン
【中間調整】3勝クラス勝ち直後に挑んだオーシャンSは12着とほろ苦い結果に終わったが、これは飛ばす先行勢を追って真っ向勝負にいった分の大敗。前走・春雷Sは流れに乗りつつインでジッと我慢させ、最後まで内々で立ち回って渋太いところを見せ2着。このクラスでやれるメドを立てた。その後はあらためてスプリント重賞で力を試すべく、函館スプリントSに目標を設定。
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短期放牧から5月18日に美浦に戻り、21日にウッドで14-14をマークしたのが初時計。以降ウッドをメインとしたいつも通りの調整が進んでいる。1週前追いは自己ベストを更新する速いぺースで進み、その分ひと切れを欠いたものの3頭併せで1頭に先着、1頭と併入としている。
【最終追い切り】6月4日に函館へ入っており。最終はウッドコースで横山武史騎手が騎乗し併せ馬。美浦で速い時計を出しており、折り合いに専念する終い重点の内容だった。コーナーワークにぎこちなさがあり直線で前の馬を射程圏に入れてのギアチェンジもワンテンポ遅い。それでも最後はスッと伸びて4馬身の先着を果たしている。
【見解】1週前は全体負荷を意識した分、ややメリハリを欠いたか。そして最終追いは最後の伸びこそ迫力があったが、使い出されてから日の浅い函館のウッドチップに脚を取られたようでコーナーや直線入口でスッと勢いに乗って行けなかった。本数自体はしっかりこなせており馬自身の体調は悪くなさそうだが、調整過程の随所に“アラ”を感じる。そのあたりがレースに影響する可能性は考えておきたい。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。