11日にエプソムC(GIII、東京芝1800m)を含めたWIN5対象レースが行われる。
JRAが指定する5つのレースで1着馬を当てるWIN5は、過去に5億円超えの高額配当を記録したこともある、まさに夢の馬券。先週は、的中票数1495票、払戻金31万8470円と先週より落ち込んだ。しかし当選額には波があるため、2週連続で低配当を記録した後は跳ね上がる可能性も高い。
ここでは対象レースの過去10年データをベースに、WIN5を攻略する。
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目次
■エプソムCは先行力の強い馬で一点突破
過去10年の人気傾向を見ると、1~5番人気で9勝、9番人気が1勝と上位人気の一角が毎年優勝している。昨年も4番人気のノースブリッジが本レースを制しており、大きく荒れることは少ない。
しかし、上位人気の中で優勝馬は割れており、1~3番人気が4勝、4、5番人気が4勝。実力が拮抗する人気馬の中から、適正の馬を選ぶのが良さそうだ。
脚質傾向を見ると、逃げ1勝、先行5勝、差し4勝、追込0勝となっており、後方からの直線一気は届かない。昨年も4角最後方からジャスティンカフェが上がり3F最速の末脚で迫ったものの4着止まり。追込が届かないのは、開催が進みコースの内側が荒れ、各馬が馬場の中央から外めに広がることが要因に挙げられる。
実際に過去のレースを振り返ると、不良馬場の2020年以外は、内側を避けて最終直線に向かっており、追込は最終コーナーで大外に振られる距離ロスが目立つ。差しも同様に中団やや前めに位置していないと苦しい展開が予想される。
一方で逃げ馬の勝利は2015年のエイシンヒカリの1勝のみだが、この年以外で馬券内に入った馬は全て6番人気以下。2020年は18番人気のトーラスジェミニが3着に激走した。
先行も、昨年4番人気1着のノースブリッジ、2020年9番人気1着のダイワキャグニー、19年5番人気1着のレイエンダ、17年5番人気1着のダッシングブレイズと、人気以上の走りを見せている。
最後に馬年齢別傾向を見ると、4歳馬が【6.5.4.21】勝率16.7%、複勝率41.7%と好走が目立つ。なかでも、前走・東京芝1800mだった4歳馬は【2.2.0.4】勝率25.0%、連対・複勝率50.0%とアベレージは高い。
以上のデータを考慮すると、マイペースの逃げが見込める4歳馬マテンロウスカイが浮上。WIN5メインレースは逃げ馬の一点突破を狙う。
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■函館スプリントSは荒れ模様
WIN1阪神10R・安芸Sは過去10年で1番人気が7勝、3番人気は2勝、4番人気は1勝と平穏決着の傾向。上位人気が予想される、ジゲン、ファーンヒル、カフジエニアゴンの3頭で挑む。WIN2東京10R・夏至Sも、基本的には1~5人気の決着が多く、週末の天気も考慮し、ギャラクシーナイト、タガノエスコート、オンザラインの先行馬3頭で勝負する。
WIN3函館スプリントSはやや波乱傾向にあり、2015年には3連単94万4140円の高配当を記録した。今年は前日まで雨予報も出ており、荒れる気配が漂っている。脚質傾向を見ると、逃げ3勝、先行4勝、差し2勝、追込1勝。直近5年では差し・追込の優勝はなく、先行力のある馬が狙い目となる。ここは手広く、ジャスパークローネ、リバーラ、キミワクイーン、テイエムトッキュウの4頭を押さえる。
WIN4阪神11R・三宮Sが行われる阪神ダ1800mは基本的に前が止まらない。逃げ・先行を軸に、過去同コースでマクリを決めたキングズソード、エナハツホ、メイクアリープ、メイショウフンジンの4頭に絞る。
WIN1:ジゲン、ファーンヒル、カフジエニアゴン
WIN2:ギャラクシーナイト、タガノエスコート、オンザライン
WIN3:ジャスパークローネ(11)、リバーラ(8)、キミワクイーン(15)、テイエムトッキュウ(10)
WIN4:キングズソード、エナハツホ、メイクアリープ、メイショウフンジン
WIN5:マテンロウスカイ(2)
計144点
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文●塚本元気(SPREAD編集部)