11日に東京競馬場で行われる第40回エプソムカップ(GIII、芝1800m)のデータを紹介する。
前走・ダービー卿CTを制したインダストリア、同2着のジャスティンカフェ、昨年のNHKマイルCを18番人気ながら3着に入ったカワキタレブリー、昨年のエプソムカップ2着以来の復帰戦となるガロアクリークなどが出走予定。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■前走・苦渋をなめた馬に注目
過去10年の勝ち馬を見ていくと、2020年のダイワキャグニーは前走14着、19年のレイエンダは前走9着のように大敗から巻き返した馬が目立つ。
2勝を挙げているのがメイS組【2.2.0.26】。今回該当するルージュエヴァイユは1番人気10着と大敗しているが、2019年に1番人気9着だったレイエンダが制した前例があるだけに激走する可能性は十分考えられる。
同じ2勝をしているのが都大路S組【2.1.1.11】。しかし、2019年にリステッドになってからの成績に限ると【0.1.1.3】と勝ってていない。2019年に勝ち馬だったソーグリッタリングは3着だっただけに、都大路Sを制したエアファンディタにとっては向かい風になりそうだ。

[エプソムC]過去10年の前走ローテ(1着まで)
メイS 【2.2.0.26】 勝率6.7%、連対率・複勝率13.3%
都大路S 【2.1.1.11】 勝率13.3%、連対率20.0%、複勝率26.7%
新潟大賞典 【1.2.1.23】 勝率3.7%、連対率11.1%、複勝率14.8%
マイラーズC 【1.0.1.7】 勝率・連対率11.1%、複勝率22.2%
京王杯スプリングC 【1.0.0.2】 勝率・連対率・複勝率33.3%
ヴィクトリアマイル 【1.0.5.6】 勝率・連対率8.3%、複勝率50.0%
毎日王冠 【1.0.0.0】 勝率・連対率・複勝率100.0%
アメジストS 【1.0.0.0】 勝率・連対率・複勝率100.0%
次にクラス別に注目すると先述した前走・メイS組を含むOP特別組【4.3.0.52】は、7頭が馬券に絡んでいる。これを上回る17頭が馬券に絡んでいるのが前走・重賞組【5.5.7.55】で、このうち好成績なのが、前走・新潟大賞典組【1.2.1.23】。2020年にダイワキャグニーは前走・14着の大敗から勝利を掴み取っており、前走・13着だったショウナンマグマ、前走15着のトーラスジェミニらの2桁着順からの巻き返しには警戒しておきたい。
また、前走・距離別成績では、1800m組【5.3.4.44】と半数を占めている。前走・2100m以上では、【0.0.0.9】と連対すら入っておらず、大きく距離を縮めて挑む馬は結果を残すことができていない。距離3200mの前走・ダイヤモンドSだったレクセランスはデータ上は推奨できない。
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文●SPREAD編集部