今週は函館競馬場で函館スプリントS(芝1200m)が行われる。夏競馬の開幕を告げるスプリント重賞は、昨年の勝ち馬ナムラクレアがのちに高松宮記念2着。今後のスプリント戦線を占ううえでも要注目の一戦だ。
ここでは、過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「プラスデータ」としてヴァトレニを取り上げる。
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■洋芝の馬券内率は100%
オープン特別の前走は9着。前走GI組が多数参戦するメンバー構成では、重賞3着の実績をもってしても人気の一角にとどまりそうだが、今回は舞台替わりがプラスに働くデータを紹介したい。
・洋芝の成績【4.0.1.0】
馬券内率は驚異の100%。函館・札幌の洋芝との相性は現役ナンバーワンと言っても差し支えないレベルにある。
前走は【0.0.1.4】と好走例がほぼない中2カ月以上の休み明け。叩き台と捉えて良い一戦だろう。洋芝にはめっぽう強く、今回騎乗する幸英明は昨年、北海道シリーズ不参加にもかかわらず、この馬のために参戦。ここに向けた陣営の勝負気配の強さを感じずにはいられない。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。