【キーンランドC/血統傾向】牡馬混合で輝く配合に妙味 単回収値「464」に上昇でアタマを狙える1頭

 

【キーンランドC/血統傾向】牡馬混合で輝く配合に妙味 単回収値「464」に上昇でアタマを狙える1頭

27日に札幌競馬場で行われるキーンランドC(GIII、芝1200m)の「血統傾向」を分析する。

2018年以降のキーンランドCで3着内に入った種牡馬データを集計、下記の成績表をもとに推奨馬を紹介する。

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■「スピードの持続力」に富んだストームバード内包馬

種牡馬データを見ると、ロードカナロアが最多の2勝をマーク。それに加えてヨハネスブルグやShamardalなど、ストームバードの血を引く馬達が好成績を収めている。

キーンランドCの3着内種牡馬

キーンランドCの3着内種牡馬(2018~22年)

札幌芝1200mで行われるキーンランドCは、スタートから最初のコーナーまで約410mもの長い直線が続き、加えてコーナーも緩やかなため、序盤からペースは速くなりやすいコース形状。

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さらに最後の直線は短く、序盤のハイスピードに追走できて、後半でもスピードを維持できる能力が重要なコース。そのため「スピードの持続力」が豊富なストームバード内包馬が、多くの好走を果たせるのだろう。

今回はストームバード内包のロードカナロア産駒の馬から推奨馬をピックアップしたい。

■キミワクイーン

前走、5度目の重賞挑戦となった函館スプリントSで重賞を初制覇。そのレースでは、今までの先行策とは異なり、控える形となったが、上がり最速の脚を使って追い込み、勝ち切った。このように脚質の幅が広がったことは今後のキャリアにおいても大きな意味を持つだろう。

次に、血統面のデータを見ていく。父ロードカナロア×母父サンデーサイレンス系の牝馬が2018年以降、8月に芝の1200m戦に出走すると【8.7.5.43】という好成績。勝率は12.7%、複勝率は31.7%であり、単勝の回収値も371と非常に高く、人気薄の馬も馬券圏内に絡んでいることがわかる。

なかでも、牡馬混合戦では【7.6.2.32】、勝率14.9%、複勝率31.9%、単勝回収値464と圧倒的な実績を持つ。対照的に牝馬限定戦では1勝のみで、勝率は6.3%と勝ち切れていないことが分かる。このように、この配合構成の牝馬は牡馬混合戦でこそ輝く可能性が高い。

この強い血統データの後押しもあり、キミワクイーンを推奨したい。

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文●中井達也(SPREAD編集部)