目次
■ウインマーベル
【中間調整】初めて古馬を相手にした昨年キーンランドCで、正攻法から半馬身差2着と健闘してみせた。続くスプリンターズSではクビ差2着とスプリント戦線では上位の力の持ち主と言っていいだろう。今年に入りシルクロードSが7着、高松宮記念が10着と精彩を欠くも、前者は外枠かつ出遅れ、後者は不良馬場に泣いたもの。前走の京王杯SCでは2着と巻き返しに成功しており、いまだ力に衰えはないと考えていい。
◆【キーンランドカップ2023予想/追い切り診断】ナムラクレアを上回る「S」の最高評価 「それにしても今回の動きは圧巻」
その後は予定通り、前年で好走したキーンランドCを目標として放牧休養。放牧先から直接札幌競馬場に入り、8月6日のダート14-14を皮切りに時計を出し始めている。1週前は札幌ダートで外から古馬2勝クラスを追走。直線ではステッキがバシバシ入っており、手応えで言えば劣勢ながら渋太く伸びて併入とした。その後、20日に日曜追いを掛けたいところだったが、ザ石の影響があったようで、これはパスしている。
【最終追い切り】レース当週の追い切りはダート単走。やや気乗りしない雰囲気があるのか、序盤からおっつけ通し。直線でもグイグイ仕掛けられると、ようやくジワッとギアを上げてまずまずの加速は示していた。
【見解】そもそも攻めは地味なタイプなので、物足りない動きもある程度までは許容できる。しかし、最終追いは前向きさとと素軽さの両方でいまひとつ。本来は2着した昨年同様、最終追いを札幌芝コースで行いたかったはずだが、一頓挫の影響なのか脚元に負担の少ないダートコースで行ってきたのも評価しづらい。昨年ほどの走りには期待できないかも。
総合評価「B」
キーンランドカップ2023 予想コラム一覧
騎手データ
◆【騎手データ】J.モレイラ騎手“マジックマン”の裏側 狙いは勝負強い「堅軸」2騎手
追い切り診断
◆【追い切り診断】ナムラクレアを上回る「S」の最高評価 「それにしても今回の動きは圧巻」
◆【追い切り診断】ウインマーベルを超える高評価「A」 「前哨戦としては十二分の仕上がり」
◆【追い切り診断】ナムラクレアに並ぶ「A」の高評価 「前走時と遜色なく、連続好走あり」
データ攻略
◆【データ攻略】枠順確定で“思わずガッツポーズ” 「2.1.0.1」の条件替わりで期待値爆アゲ
◆【データ攻略】想定10人気以下に「3.0.1.0」 穴党なら“問答無用で”印を打つべき1頭
◆【データ攻略】人気一角に「1.2.1.2」 勝負気配は“No.1級”と断言可能な根拠とは
◆【データ攻略】なんと3つの“100%データ”該当 「絶好すぎる舞台」で消しの選択肢は厳禁
穴馬予想
◆【穴馬アナライズ】想定“6人気”前後の妙味 「ガラリ一変の可能性を大いに秘める」
◆【穴馬アナライズ】単勝オッズ“30倍”前後の盲点 「0.4.0.0」が示す洋芝適性は買い
◆【穴馬アナライズ】前日“10人気”以下の爆穴 「近3走は地力強化を裏付ける走り」
◆【WIN5予想】メインは“想定2桁”オッズ含むタフ馬場歓迎の3頭 新潟2歳Sは上がり最速候補で「一点突破」
◆【危険な人気馬】有力視される上がり馬は“消し”判断 「前走のレースレベルに疑問」
血統傾向
◆【血統傾向】距離短縮の重賞馬に食指 種牡馬データが示す「コース適性」に期待
◆【血統傾向】牡馬混合で輝く配合に妙味 単回収値「464」に上昇でアタマを狙える1頭
◆【血統傾向】重賞初制覇の可能性 条件合致で「5.5.1.11」の本領発揮へ
初モノ馬券術、関連ニュースなど
◆【初モノ馬券術】初ブリンカーで実績馬に食指 単回収値「246」が追い風のアタマ候補
◆【トリプルデータ】人気一角に「勝率57.1%」 心身ともに充実の軸候補
◆キミワクイーン 夏の短距離女王へ余力残し上々の動き 「具合は悪くないけど…」
◆ナムラクレア 仕上げは『さらり』 長谷川師「前哨戦をいい感じで迎えられます」
◆キミワクイーン 重賞連勝だ やっぱり夏は牝馬!前走函館SSで初Vから北都でも
◆勝ち馬最大のプラス馬体重は20kgのブランボヌール 最高齢勝利など「記録」を振り返る
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。