【スプリンターズS/追い切り診断】ナムラクレアを上回る「S」の最高評価 「“サジ加減”はさすが名門厩舎」

 

Advertisement

【スプリンターズS/追い切り診断】ナムラクレアを上回る「S」の最高評価 「“サジ加減”はさすが名門厩舎」

■ママコチャ

【中間調整】毛色こそ異なるがここまでGIで3勝を挙げているソダシの全妹という良血馬。オープン昇級後、マイルの重賞では結果が出なかったが、2走前の芝1400m・安土城Sで3馬身差の快勝。序盤に力む面が強い馬で、マイルより短いところに適性を感じさせる勝利だった。前走はさらに1F縮め、自身初の芝6F戦だった北九州記念。ハンデ55.5キロはやや見込まれた感があったものの、高速馬場を利して押し切ったジャスパークローネに、半馬身差まで迫る2着と健闘を果たす。初のスプリント戦でこの結果なら、短距離適性は相当なレベルと言っていいだろう。

◆【スプリンターズステークス2023予想/追い切り診断】GI初戴冠へアグリを上回る「A」の高評価 「体調不安説を一蹴する反応」

リステッド競走勝ちにGIII2着で賞金的には微妙な立場であり、秋はスプリンターズSを目指さずスワンSか京阪杯かが当初の目標。しかし、GI・スプリンターズSで体が空く格好の川田騎手サイドからプッシュがあったらしく、同騎手を鞍上に大舞台を目指すことになった。今年は賞金ボーダーがそれほどでもなく、除外の心配なく調整できるのも決め手だったようだ。短期放牧先から9月12日に栗東へ帰厩。14日にさっそくCW1F11秒5(馬なり)とスムーズな加速を見せており、放牧で緩んだ感はない。1週前となる21日のCW追いでは終いにややズブさを感じさせたが、伸び脚そのものは豪快だった。その後、24日には坂路2F26秒8(馬なり)も消化している。

【最終追い切り】レース当週は今回新コンビ結成となる川田騎手が騎乗し、坂路で準オープン馬と併せられた。序盤はピタリと折り合い、相手をアオりつつ併走。満を持して鞍上からゴーサインが出されると、気持ちを入れて一気に加速し、追いすがる相手を2馬身突き放しての先着を果たした。脚捌きは軽快そのもの。

Advertisement


【見解】成長期で太目残りが影響したぶんか、1週前の動きにはやや重苦しさがあった。それでも日曜追いで比較的強めに負荷を掛けたのが奏功したようで、最終追いの動きは素軽さ満点。このあたりの“サジ加減”はさすが名門・池江厩舎と言えた。仕掛けには機敏に反応し、滑らかに加速。川田騎手も納得の動きだったのではないか。絶好の気配にありそうで「GIで初重賞制覇」の可能性十分。

総合評価「S」

スプリンターズステークス2023 予想コラム一覧

騎手データ

◆【騎手データ】ナムラクレア・浜中Jに「0.0.1.22」の不安材料 回収値「500」の穴メーカーは……

Advertisement


追い切り診断

◆【追い切り診断】GI初戴冠へアグリを上回る「A」の高評価 「体調不安説を一蹴する反応」

◆【追い切り診断】ナムラクレアに並ぶ高評価は予想外の伏兵 「まさかの大仕事があるかも」

◆【追い切り診断】人気上昇の一角は辛口評価 「体調面でドンと来いという状態では……」

データ攻略

◆【データ攻略】「単穴▲」を打ちたくなる魅惑の馬柱 「2.0.0.0」条件合致で“買い”一択

◆【データ攻略】差し有利馬場と感じたら“最低でも△”推奨 「2.1.0.0」を味方に激走警報発令

◆【データ攻略】4走前に異次元パフォ “坂道グループ”該当の人気一角が主役に名乗り

◆【データ攻略】人気4歳馬に「連対率71%」 “本命◎級”条件合致で買いの一手

血統傾向

◆【血統予想】想定10人気以下が「馬券内率50%超」 “穴党なら押さえるべき”激走候補

穴馬予想

◆【穴馬アナライズ】「ナムラクレアと遜色ないはずが…」 想定“12人気”前後の爆穴

◆【穴馬アナライズ】「単勝オッズ10倍台はシメシメ」 前日“6人気”前後で妙味たっぷり

◆【穴馬アナライズ】「脚質的にはドンピシャにハマる」 単勝オッズ“30倍台”の盲点

◆【WIN5予想】“4億”的中のカギは「一点突破」のWIN3 メインはママコチャ“消し“で高配当狙い

◆【危険な人気馬】上昇ムードの4歳一角は“消し”判断 「4頭中3頭は2桁着順に大敗」

枠順傾向・過去データ・前日オッズなど

◆【枠順】ナムラクレアの1番枠に暗雲 “勝率50%超”単勝で狙うべき馬は……

◆【前日オッズ】「ピンかパー」1人気にナムラクレア 10人気以下は過去10年で7頭台頭

◆【脚質傾向】ナムラクレアは“差し”なら黄信号 軸は「馬券内率44.4%」の戦法

◆【前走ローテ】サマースプリント組が中心 復活目指すメイケイエールに光明も

◆ナムラクレア 精神面成長で待望のG1初制覇へ 長谷川師「芯の入った走り方でした」

◆メイケイエール 攻めの姿勢でG1タイトルへ 武英師「しっかり負荷かけた」

◆アグリ 短距離馬王国の貫禄仕上げ 来年定年の安田隆師が最後のスプリントG1へ
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

おすすめPR

META POG

Advertisement


Advertisement

  • 【毎日王冠/血統展望】東京芝1800mで“ベタ買いOK”の種牡馬 「現役屈指のギアチェンジ能力」で巻き返し期待 9.4k件のビュー
  • 【凱旋門賞2024】オッズ・予想・日本馬・放送etc.「シンエンペラーが日本競馬の悲願達成に挑む」 3.5k件のビュー
  • フォーエバーヤング/2024年ケンタッキーダービー3着(C)Getty Images 【ジャパンダートクラシック/3連複12点】フォーエバーヤングの「単勝1倍台」に隙あり 注目“ダークホース”は地方勢から 1.7k件のビュー
  • 【毎日王冠/危険な人気馬】「0.2.2.26」該当で前走GI組を“消し” 「高速馬場で求められるマイラーの資質」 800件のビュー
  • 【毎日王冠2024予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ 400件のビュー