エンゼルスのマイク・トラウト外野手が17日(日本時間18日)、今季は中堅手から右翼手へと転向すると明かした。トラウトは前日に、ペリー・ミナシアンGMとロン・ワシントン監督と会談し、健康を維持するためのプランについて話し合ったとのこと。
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■昨季は左膝半月板損傷で長期離脱
トラウトは同日、メディアの取材に対し「(会談は)とても良い形で進んで、率直に全てを話し合った。自分の身体のために何がベストなのか、どうすればシーズンを通してプレーできるかという話だった」と語り、「その結果、右翼手を守ることになった。気に入っているし、やってみてどうなるか試してみたい。とにかくフィールドに立ちたい。だから賛成だよ」と、前向きに捉えている様子。
長年上位に君臨してきた公式放送局『MLBネットワーク』の「トップ100選手ランキング」では、今季39位へと大きくランクダウン。ランキングはトラウト自身も目にしたそうで、「確かに悔しいけれど、それをモチベーションにしていくよ。ここ数年、試合に出られなかったのだから仕方がない。でも、自分の実力はわかっている」と、完全復活へ意欲を見せた。
現在33歳のトラウトは、2009年のドラフト1巡目全体25位でエンゼルスに入団。11年にメジャーデビューを果たし、翌12年には30本塁打をマーク。14年、16年、19年と3度のMVPを受賞し、22年には規定打席未到達ながらも、119試合で40本塁打を放って9回目のシルバースラッガー賞を獲得した。近年は故障で長期離脱が目立ち、昨季は左膝半月板損傷で29試合のみの出場、打率.220、10本塁打、14打点、6盗塁と結果を残せなかった。
トラウトの右翼手転向に伴い、エンゼルスはジョー・アデル、ミッキー・モニアック、テイラー・ウォードを中堅手で併用すると伝えられている。かつて現役最高と謳われたスラッガーは、再び輝きを取り戻せるか。
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