【金鯱賞/騎手データ】人気馬に騎乗の名手は“切り候補” 狙うべきは穴騎手の2人

13日は中京競馬場で今後の大阪杯に繋がる重賞・金鯱賞(GII、芝2000m)が行われます。

創設以降、施行時期がコロコロ変わる重賞で、2012年から2016年にかけては11月末、12月頭に行われ有馬記念の前哨戦的な扱いでした。2017年以降は3月2週目に組まれ大阪杯の前哨戦として機能しています。

今回は中京コース改修後となる2012年以降の過去データをもとに、金鯱賞の気になる騎手データを見ていきます。なお、2016年以前、2017年以降では施行時期が異なりますので、施行時期は考慮しないこととします。

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■藤岡康太騎手から穴狙い

今年の金鯱賞に騎乗する騎手の中で過去騎乗経験があるのは11名。各騎手の騎手データは次の通りです。

[2012年以降]金鯱賞の騎手別成績

ややパッとしないデータとなりましたが、これは集計期間内に3勝を挙げる池添謙一騎手、同じく2勝を挙げるC.ルメール騎手が今年は不在。将棋で例えると飛車、角落ちの状況に近いかもしれません。

また過去の騎乗数が1鞍もしくは2鞍の騎手が多いことから、今回は過去4鞍以上の騎乗経験がある騎手を中心に見ていきます。該当する6騎手の中で人気と着順のバランスに優れ、複数回の馬券絡みがあるのが藤岡康太騎手です。2013年のウインバリアシオン(8人気3着)、2020年のサトノソルタス(8人気2着)と人気薄を好走させていますね。

また、過去5度の騎乗で4回は人気以上の着順に導いていますので、今年も人気以上の激走が見られるかもしれません。同騎手は前日8番人気のランブリングアレー(牝6、栗東・友道康夫厩舎)に騎乗予定。昨年のヴィクトリアマイル2着馬ながら低評価に甘んじていますが、当日もこの人気が続くようなら押さえて損はないでしょう。

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■松山弘平騎手は高連対率が魅力

続いては11騎手の中で最も高い連対率を誇る松山弘平騎手について見て行きましょう。2021年のデアリングタクト(1人気2着)こそ取りこぼしてしまいましたが、2016年は9番人気のパドルウィールを2着に導いていますね。

また【松山弘平騎手】×【5歳以下】の組み合わせは【0-2-0-1】と連対率が66.7%にまで跳ね上がります。デアリングタクトの成績が含まれるものの、覚えて損のない組み合わせと言えるでしょう。そして今年の金鯱賞で松山弘平騎手が跨るのが4歳馬で前日10番人気のステラリア(牝4、栗東・斉藤崇史厩舎)。前走のエリザベス女王杯で2着に駆けながらこちらも下位人気ですが、熱いデータに該当する以上軽視禁物と言えます。

(金鯱賞のステラリアに騎乗予定だった松山弘平騎手は負傷のため日曜中京の全8鞍で騎手変更となりました。ステラリアにはM.デムーロ騎手が騎乗します)

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■川田将雅騎手は過信禁物

一方、連対率は33.3%と悪くない数値を記録するものの、人気に応えられない競馬も多いのが川田将雅騎手。2014年のラストインパクト(1人気)、2019年のダノンプレミアム(2人気)の2頭で勝利を収める一方で、2015年のレーヴミストラル(2人気8着)、2020年ロードマイウェイ(2人気10着)のように大きく崩れたケースも見られますね。ただし【川田将雅騎手】×【4歳馬】は【2-0-0-1】と勝率66.7%ですから、4歳馬なら頭を意識した方がいいかもしれません。

さて、今年の金鯱賞で川田将雅騎手が騎乗を予定するのが5歳のレイパパレ(牝5、栗東・高野友和厩舎)。GIウィナーとあって今回の出走メンバーでは格上の存在ですが、ばっさり切ってしまうのも手かもしれません。

以上、金鯱賞の気になる騎手データのご紹介でした。今回はデータ注目騎手としてランブリングアレーに跨る藤岡康太騎手、ステラリアに跨る松山弘平騎手をピックアップします。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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