13日に中京競馬場で行われる第58回・金鯱賞(GII、芝2000m)のデータを紹介する。
昨年無敗で大阪杯を制したレイパパレ、エリザベス女王杯を優勝したアカイイト、前走白富士Sを逃げて勝利し目下4連勝中と勢いに乗るジャックドール、京都記念で3着に好走したサンレイポケットなどが出走予定だ。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
◆【金鯱賞2022予想/追い切り診断】有力馬を上回る高評価「A」は人気薄 素軽さアップで「好勝負必至」
■5年連続して馬券に絡む1番人気
過去10年の上位人気馬を読み解くと、1番人気は【4-2-1-3】勝率40.0%、連対率60.0%、複勝率70.0%となってる。昨年は単勝オッズ1.4倍と断然の支持を集めたデアリングタクトが2着に敗れたが、2020年のサートゥルナーリア(単勝1.3倍)、18年スワーヴリチャード(単勝1.6倍)は人気に応え勝利しており、混戦模様だった19年はエアウィンザー(単勝3.0)が3着、17年ヤマカツエース(単勝3.6倍)が1着に好走するなど、5年連続で馬券に絡んでいる。
一方、2番人気は【1-0-3-6】勝率10.0%、連対率10.0%、複勝率40.0%と不調。2019年にダノンプレミアムが勝利してからは馬券に絡むことができておらず、昨年はグローリーヴェイズが4着、20年にはロードマイウェイが10着と人気を裏切ってしまっている。
また、3番人気は【1-0-0-9】勝率10.0%と振るっておらず、13年にカレンミロティックが制したのみとなっている。続く4番人気は【1-1-2-6】勝率10.0%、連対率20.0%、複勝率40.0%と16年に勝利したヤマカツエース以降は、馬券に絡むことができていない。
それとは別に好成績を収めているのが単勝5番人気以下の伏兵。昨年は最低人気のギベオン(単勝227.3倍)が逃げて3冠牝馬のデアリングタクトを破る大金星を挙げ、18年にも8番人気のサトノノブレス(単勝89.2倍)が2着に粘り込むなど度々上位を賑わせているだけに注意が必要だ。
今年は、1番人気を4連勝中のジャックドールとGI馬のレイパパレが争い、次点でサンレイポケット、アカイイトやポタジェら重賞実績馬が上位人気を形成することが予想される。
ここは、素直に1番人気になった馬を信頼し、5番人気以下の好走も想定しておくことが馬券攻略のヒントになりそうだ。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】2年連続Vの「5枠」にはGI馬が入る 注目のジャックドールは3枠に
◆【血統傾向】惨敗続きの穴馬に”妙味” 単回収値「238」の復活を期す重賞馬
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金鯱賞2022予想コラム一覧
▼データ予想
◆【騎手データ】人気馬に騎乗の名手は“切り候補” 狙うべきは穴騎手の2人
◆【データ攻略-前編】人気一角に警鐘 得意条件も「勝率0%」の壁
◆【データ攻略-後編】「人」の力で浮上する惑星 馬券内率60%で波乱を呼ぶ
▼追い切り診断
◆【S評価】重賞未勝利馬に最高評価「S」 気配絶好で「勝ち負けになっていい」
◆【A評価】人気一角に及第点「A」評価 上積み大で「巻き返しに期待」
◆【A評価】有力馬を上回る高評価「A」は人気薄 素軽さアップで「好勝負必至」
◆【B評価】有力馬に不満の「B」評価 ギアが入らず「前哨戦仕上げ」か
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ-後編Vol.1】単勝“10人気”前後の爆穴 「前走は負けて強しの好内容」
◆【穴馬アナライズ-後編Vol.2】想定“20倍”前後の伏兵 「展開利で連続好走の好機」
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◆【危険な人気馬-前編】実績上位の人気馬は“消し” 春の中距離路線を占う一戦で「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬-後編】条件不問の“優等生”を本命視 「昨年以上の着順があってもいい」
文・SPREAD編集部