■アリーヴォ
7番人気と伏兵視されていた前走の大阪杯では、直線で先に抜け出したポタジェとレイパパレを交わす勢いで伸びてきたが、クビ+ハナ差の3着に敗れたアリーヴォ。わずかなところで大金星こそ逃したものの、上がり3ハロンが最速だったように伸び脚はメンバーの中で際立っており、展開ひとつでGIタイトルに手が届く地力の高さ証明してみせた。重賞初制覇を果たした2走前の小倉大賞典がローカルのハンデ戦ということもあり半信半疑だったが、この強さは本物だろう。ものすごい勢いで成長している。
◆【宝塚記念2022予想/穴馬アナライズVol.2】想定“8人気”前後の盲点 「明らかに過小評価の1頭」
これまで11戦して、複勝圏を外したのはダートの新馬戦と、距離が長かった菊花賞の2戦のみ。守備範囲の芝中距離戦では、抜群の安定感を示している。先行してもよし、控えてもよしと自在性の高さも備えており、どんな流れになっても力を出せるのは大きな武器だ。ペース感覚に優れたレジェンド・武豊の継続騎乗も心強い。
今年の宝塚記念には4頭の4歳馬がエントリーしているが、タイトルホルダーとエフフォーリア以外はノーマークな気配。一発があるとしたらこの馬だろう。今度こそ先頭でゴールして、波乱の立役者となりたい。
▼その他、穴馬予想
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宝塚記念2022予想コラム一覧
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▼データ予想
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▼その他、過去10年データ傾向
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。